海に眠るダイヤモンド
第5話 一島一家
11月24日(日)放送分
“歌姫・浜崎あゆみ”が誕生するまで、そしてそこに秘められた出会いと別れを描いた小松成美さんの話題の小説をドラマ化する「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系、土曜午後11時15分)に、白濱亜嵐さん、田中みな実さん、高橋克典さん、高嶋政伸さんらが出演することが3月18日、分かった。また、ドラマの主題歌は浜崎あゆみさんの「M」となることも発表された。
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ドラマは、小松さんの同名小説(幻冬舎)が原作。歌手の安斉かれんさんがアユ、俳優の三浦翔平さんがレコード会社「A VICTORY」の設立者でプロデューサーのマサを演じる。脚本は鈴木おさむさんが担当。インターネットテレビ局「AbemaTV」と共同制作される。
白濱さんはマサの右腕・流川翔、田中さんは眼帯姿の謎めいたマサの秘書・姫野礼香、高橋さんは上京したアユが所属する事務所の社長・中谷、高嶋さんは最大にして“最凶”の敵としてアユとマサの前に立ちはだかることになる「A VICTORY」の社長・大浜を演じる。
また、アユの東京で初めての友達で歌手を目指す玉木理沙役で久保田紗友さん、「A VICTORY」の社員でアユのマネジャー・野島美香役で河北麻友子さん、大浜の秘書・吉田明日香役で田中道子さん、「A VICTORY」の売り上げのほとんどを支え、絶頂期を極める人気プロデューサー・輝楽天明(きら・てんめい)役で新納慎也さん、アユの祖母・幸子役で市毛良枝さん、アユのライバルで理沙らとともに嫌がらせに加担する西谷真理役で傳彩夏さん、アユと幸子が身を寄せる東京の親戚・椎名里美役で上野なつひさん、マサ行きつけのバーのマスター・佐山尚樹役で水江建太さんが出演することも発表された。
ドラマは4月18日午後11時15分にスタート。地上波放送終了後に「Abemaビデオ」で配信されるほか、「AbemaTV」でも配信される。
流川は原作にはない役柄なんですが、明るくてチャラい“陽キャ”で、コミュニケーションを取るのがうまい、人に愛されるタイプなんだろうなと思っています。
このドラマの最初のシーンが(19)93年で、僕が生まれた年なんですけど、90年代って新鮮なものが多すぎて一周してカッコイイと思います。私服で買うものも80年代、90年代に作られたものだったりするので、オシャレでかっこよく見える。音楽も日本のJ-POPが変わり始めたのは90年代からだといわれているんです。そういう面白い時代が描かれるのも楽しみです。
三浦翔平くんとは仲良しで、会うのは久しぶりでしたが、連絡は頻繁に取っています。実はクランクイン前に、翔平くんから「気合入っているから頼むね」って電話がかかってきたんです。翔平くんのこの作品に懸ける思いを感じて僕も頑張ろうと思いました。
鈴木おさむさんとはお会いする機会が多く、脚本の背景などをいろいろ教えてくださるので勉強になります。流川は明るくていいヤツなんですけど、おさむさんのことだから絶対そのままじゃ終わらないと思う(笑い)。ドロドロした展開に交ざっていくだろうから、僕もどうなるのかワクワクしています。
流川はアユとマサのことを一番近くて見ている人なので、縁の下の力持ちだと思って見てほしいです。とはいえ、絶対にただのいいヤツでは終わらないと思います。おさむさんは僕が普段やらないことをやらせるのが好きなので(笑い)。何やらされるんだろう……殺されたり……しないですよね(笑い)!?
クランクイン当日、三浦翔平さんとの雑談の中で「(脚本は)おさむさんだし、礼香と大浜社長と輝楽はその世界観の中で思いっきりやっちゃってよさそうですよね」と言っていただいて。昨年やらせていただいたドラマ「奪い愛・夏」の水野美紀さんや小手伸也さんのお顔が真っ先に浮かびました。あそこまで……!?と(笑い)。せりふは普通に生活していたらまず口にしないようなことばかりですし、物語の中でも異様な存在感を放つ謎多きキャラクターです。眼帯も要素の一つ。私はそういったアイテムがあることで助けられています。
礼香とマサとの間にどんな過去があって眼帯を付けることになったのかは、まだ明かされていないのですが、狂気を感じるほどにマサを愛し、一番の理解者でありたい、所有したいという気持ちが増幅して思わぬ行動に出る礼香の奇行にご注目いただければと思います。立場や権力を振りかざし、あらゆる姑息(こそく)な手段を使って全力でアユの足を引っ張ります(笑い)。こんなに意地悪な役は初めて……。新たな自分を発見できたら面白いなと思っています。
原作を読まれた方もそうでない方も、皆様に楽しんでいただける作品になっていると思います。見終わった後、きっと誰かに「見た!?」と連絡したくなるはず!
大浜は大会社の社長を務めるくらいなので、根本的にはそこまで器の小さい男じゃないと思っています。でも、マサという人間がいたから会社が大きくなったという事実は認めたくない、マサがいなくてもやっていけると思う半面、本当にいなくなったらどうなるか分からないというコンプレックスもある。それをマサとアユにぶつけるんです。アユが売れるとまたマサの力が強くなってイヤだなっていう……そこは器の小さいところですよね。しかも売れっ子の前だとこびへつらいます(笑い)。
三浦翔平さんはもう完全に役をつかんでいて、たいしたもんだなあと思いました。三浦さんとは初日の1シーン目から顔の距離が6センチくらいの近さで激しく対立しました。完全に負けたら面白くないので、今後も拮抗(きっこう)するくらいエネルギーで激しくぶつかっていきたいですね。辞任に追いやるまでいろんな計略を巡らせます。安斉かれんさんもすごく存在感のある方なので、ご一緒するのが楽しみです。
大浜のセリフは、「どうかな~~~~~~~」とか、語尾に「~」が多くて、最初はどう言えばいいのか悩みました。鈴木おさむさんはバラエティーをメインでやってらっしゃる方なので、知り合いの芸人さんに紙に書いたセリフを見てもらって、どこまでリアルにやればいいのか、どこまで笑いの要素を入れていいのかなど、さじ加減をアドバイスしてもらいました。一回「~」の部分を鉛筆で消して言ってみたり……。言い方一つで全然変わってくるので、テストでいろいろやってみて、周りの反応がなかったらそっとやめたり(笑い)。現場はすごく楽しいですよ。プロデューサーからも「この世界観を楽しんでください」とお言葉をいただいたんですが、まさにおっしゃるとおり! 僕も大浜という役を楽しみます。
アユとマサの物語「M」。夢を見なければ何も始まらない。この原作に大映ドラマのような衝撃なキャラクターも登場するオリジナリティーも足して、新たなシンデレラストーリードラマとしてお届けできると信じております。
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