半沢直樹:続編本編まで1週間… 「100倍返し」の戦い “父の敵”大和田との土下座の応酬に“顔芸” 黒崎とのボス戦も

堺雅人さん演じる連続ドラマ「半沢直樹」の主人公・半沢直樹(C)TBS
1 / 1
堺雅人さん演じる連続ドラマ「半沢直樹」の主人公・半沢直樹(C)TBS

 俳優の堺雅人さんの主演ドラマ「半沢直樹」の続編(TBS系、日曜午後9時)の放送開始が、いよいよ7月19日に迫った。12日午後9時からは、2013年7月期に放送された前作の特別総集編・後編が放送。後編の“東京編”では、東京中央銀行本部・営業第2部次長に栄転した半沢(堺さん)と、“父の敵(かたき)”でもある同行常務の大和田(香川照之さん)との最終決戦が描かれる。視聴者が度肝を抜かれたせりふ「100倍返し」、半沢と大和田による土下座の応酬&“顔芸”、そして国税局から金融庁に戻った因縁の相手、黒崎(片岡愛之助さん)との戦いを振り返る。

あなたにオススメ

 ◇金融庁検査で“オネエ言葉”の黒崎・片岡愛之助とのボス戦

 2013年放送のドラマは、池井戸潤さんの「半沢直樹」シリーズの「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」(文春文庫)を映像化。放送当時の視聴率は話数を追うごとに上昇。最終回では42.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率を記録した。同年の「2013年ユーキャン新語・流行語大賞」では、半沢の名ぜりふ「倍返し」が年間大賞を受賞するなどした大ヒットドラマだ。

 “東京編”は、半沢が、東京中央銀行が200億円の融資をした後、資金の運用失敗で120億円もの損失が出た老舗の伊勢島ホテルの経営再建と、金融庁が東京中央銀行に対して行う「金融庁検査」への対応に追われる……というストーリー。伊勢島ホテルの資金運用による損失の事実を隠蔽(いんぺい)する工作に関わった東京中央銀行京橋支店融資課の課長代理・古里則夫(手塚とおるさん)、同支店長の貝瀬郁夫(川原和久さん)といった“小物の敵”が登場したほか、半沢は、金融庁検査の“模擬検査”で大和田派の福山啓次郎(山田純大さん)と一騎打ちを繰り広げる。

 “東京編”の大きな軸の一つとなるのが、半沢が大阪西支店にいたころからの“因縁の相手”黒崎との対決だ。伊勢島ホテルの経営再建の方法が金融庁検査での論点となり、半沢は伊勢島ホテルの先代社長の更迭と資産の売却、ITシステムを使った予約システムを構築するなどの再建案で調査を乗り切ろうとする。しかし、ITシステムを構築中の外注会社が破綻する事態となり、黒崎に追い詰められてしまう。

 検査の最終聞き取り調査で、半沢は、同期の渡真利(及川光博さん)の協力を仰ぎ、大逆転の一手に出る。“オネエ言葉”でじりじりと半沢を追い詰めてきた黒崎が、半沢の機転でやり込められたシーンでは、金切り声を上げて悔しがるなど、見る者を爽快な気分にさせる。

 ◇“父の敵”大和田に100倍返しへ 土下座の応酬、挑発する“顔芸”も

 “東京編”のラストを飾るのは、ドラマの本軸となる“父の敵”大和田との最終決戦だ。半沢と大和田の因縁は、半沢が中学生のときにまでさかのぼる。当時、半沢の父・慎之助(笑福亭鶴瓶さん)が経営する小さな工場が、資金繰りで苦しくなり、慎之助は当時の担当者だった大和田にひざまずいて融資を懇願。しかし大和田に断られた慎之助は自殺。半沢は「銀行に殺されたようなもの」と大和田に憎悪を抱いてきた。

 半沢は、伊勢島ホテルの資金運用による損失の背後に大和田が絡んでいることをつかむ。そんな中、ITシステムの外注先の破綻により、先代社長の更迭と資産運用だけでは金融庁調査を乗り切れないと踏んだ大和田は、同ホテル現社長の湯浅威(駿河太郎さん)の代わりに、羽根夏子専務(倍賞美津子さん)の社長就任という案を画策。湯浅社長での再建を図りたい半沢は、大和田に「もう少しだけお時間をください。お願いします」と訴え、床に額を付ける。

 その後、半沢の同期・近藤(滝藤賢一さん)が、出向先のタミヤ電機を利用して、大和田が迂回(うかい)融資していたという事実をつかむ。半沢は、近藤の情報を元に、取締役会で大和田の不正を暴こうとするが、同時期に黒崎から頭取宛てに「金融庁検査における半沢次長の検査受け入れ態度に問題あり」という書面が送られ、取締役会で大和田の不正問題と半沢の処分案について議題されることになる……。

 終盤では、迂回融資の報告書を取り下げさせようと、大和田が半沢の椅子に座って待つシーンでは、大和田がへの字口で応じたり、大和田が半沢に「やれるもんなら、やってみな」と“顔芸”で挑発。負けじと半沢が大和田に「やられたらやり返す! あなたに対しては100倍返しだ!」と言い放つという、見どころたっぷりのシーンが待っている。そして、取締役会で半沢が大和田の不正を突きつけるシーンの後には、堺さんと香川さんの迫真の演技に思わず息をのむクライマックスシーンが待っている。

 黒崎と大和田は前作に続き、7月19日から放送される続編にも登場。続編の予告編では、大和田が「受けたあだを恩で返しますか」と薄ら笑いを浮かべながら語る姿が映し出されており、どんな展開が待っているのか、期待が高まる。続編を100倍楽しむために、今夜、放送の特別総集編・後編で気持ちを高めよう。

テレビ 最新記事