篠田麻里子:俳句への思い告白「今の自分の感覚をもっと大事に」 「プレバト!!」俳句タイトル戦へ

「プレバト!! 俳句タイトル戦 秋の金秋戦」に参戦する篠田麻里子さん=MBS提供
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「プレバト!! 俳句タイトル戦 秋の金秋戦」に参戦する篠田麻里子さん=MBS提供

 元「AKB48」でタレントの篠田麻里子さんが、10月29日午後7時から放送されるバラエティー番組「プレバト!!」(MBS・TBS系)に出演する。この日は特待生・名人のみが参戦する「プレバト!! 俳句タイトル戦 秋の金秋戦」がついに開幕。特待生5級の篠田さんは2度目のタイトル挑戦となる。今年春に第1子女児を出産。母親となったことで「感性って時期によっても違うと思うので、今の自分の感覚をもっと大事にしたい」といい、「どんどん俳句が楽しくなっています」とも明かす、篠田さんに意気込みなどを聞いた。

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 「プレバト!! 俳句タイトル戦 秋の金秋戦」は、特待生・名人がA~Dまでの4ブロックに分かれ、各ブロックの1位通過者と2位の中から一番優れた俳句を詠んだ1人の計5人が決勝に進出。10月29日の放送回では予選が行われ、篠田さんはBブロックに登場する。

 ──2016年にプレバト俳句に初登場し、2019年には特待生に昇格するなど、意外な才能を発揮されています。

 AKB48では、どちらかと言うとお馬鹿さんポジションだったので、自分が俳句で“才能アリ”をいただけるとは思っていませんでした(笑い)。最初は“才能アリ”をもらいたい、特待生になりたいというよりも、自分の思いをどう凝縮させればいいか、コンパクトに伝えられるかだけを考えていました。私は言いたいことをまとめて伝えることがすごく苦手なので、俳句は余計な言葉を削ぎ落す練習にもなっていて、すごくいいんです。

 ──独身時代に詠まれた「秋の宵独身女とサンマ缶」(2018年9月6日放送回)という俳句もありました。

 私は基本的にお題から発想を膨らませて、自分の身に実際に起こったことを俳句にしています。あの時は「秋の味覚」がお題でしたが、帰宅してご飯を作るのが面倒くさくて、サンマ缶を食べた寂しい思い出を読んでみました。スタジオでも笑ってもらえましたし、言葉を凝縮して分かりやすく伝えられた達成感がありました。

 ──これまでに詠まれた俳句の中で、篠田さんが最も思い入れの深い句は何ですか。

 「雪晴れた五時間待ちのテイクオフ」(2018年1月11日放送回)ですね。俳句に数字を入れるとバランスが難しいんですよね。実際には5時間も待っていないのですが、ドラマぽっくしたいなって(笑い)。3時間だと短いかもしれないし、数字の落としどころが分からず、実は苦戦したんです。結果的に“才能アリ”をいただけて、すごく自信につながった句になりました。

 ──俳句は面白いもので、その時に考えていることや人柄がにじみ出ます。俳句を始めてから変化したことはありますか。

 毎日同じことの繰り返しのように思えても、それを俳句にしてみるとすごくドラマになるんですよ。だからプレバトで俳句を作るようになってから、日常をより大切にしようと思うようになりました。特に子供が生まれてからは日常の感じ方もガラッと変わりました。子供の成長はびっくりするくらい早いし、今まで当たり前に感じて流していたことも日記に書き留めるようになりました。感性って時期によっても違うと思うので、今の自分の感覚をもっと大事にしたいと思うようになりました。

 ──プレバト俳句が転機の一つになったんですね。

 はい。俳句もそうですし、AKB48のメンバーになったことも、母親になったことも転機でしたね。人生は思わぬ転機ばかりです。でも振り返ってみれば、グループを卒業したときが一番の大きな転機でしたね。1人になってみて、この先の人生をどうするか見つめ直しました。それまでは「アイドルは結婚してはダメ」とか固定観念がたくさんあったんです。でも1人で老後を過ごすのは嫌だし、できれば子供も授かりたいなと。だから、「こういうことはしてはいけない」という固定観念を捨てたんです。その結果、さまざまな新たな一歩を踏み出すことができました。

 ──今、一番楽しいことは何ですか。

 俳句が一番って言いたいですが、やはり子供と一緒にいる時間ですね(笑い)。笑顔を見れた時はもう幸せです。もちろん、俳句もどんどん楽しくなってきています。最初は五七五を丁寧に詠むように心掛けていましたが、最近は型を外していくのがすごく面白いし、お題から外の光景などに発想を飛ばす挑戦もしています。

 ──金秋戦の予選A・Bブロックのお題は「ピアノ」です。意気込みを聞かせてください。

 前回のタイトル戦は予選落ちしてしまいましたが、今回は決勝に進みたいですね。自分の中で「秋とピアノ」を想像して、思い出した出来事を書き留めて、句を作ってみました。ピアノを弾いた時にこんなことがあったなと情景を思い浮かべて、それを言葉に込めて、映像が見えてくるような俳句を考えました。ちょっと自信ありますよ。

 ──Bブロックは名人6段の横尾渉さん(Kis-My-Ft2)、特待生2級の岩永徹也さん、皆藤愛子さんと強敵ぞろいです。

 個人的には、同い年の横尾さんをライバル視しています。過去に動物バラエティー番組で一緒にレギュラー出演していたこともあり、すごく真面目で勉強熱心なのも知っています。でも、「横尾さんって、そんなにできる人だっけ?」とも思っています(笑い)。横尾さんも私のことを同じように思っているかもしれませんけどね。名人と特待生という大きな差がついているのが悔しいんですよ。だから横尾さんには負けたくないし、一歩でも近づきたい。そのためにも金秋戦は頑張りたいです。

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