アーヤと魔女:スタジオジブリ初のフル3DCGアニメ 4月29日劇場公開 宮崎駿「手放しでほめたい」

劇場公開される「アーヤと魔女」のポスタービジュアル(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli
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劇場公開される「アーヤと魔女」のポスタービジュアル(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli

 スタジオジブリが作る初の全編3DCG長編アニメ「アーヤと魔女」が、4月29日から劇場上映されることが明らかになった。2020年12月30日にNHK総合で放送されたアニメで、劇場上映版では、新規カットが追加される。最先端の映像、立体音響が楽しめるドルビーシネマでも上映される。主人公・アーヤが描かれたポスタービジュアルも公開された。ビジュアルには、「私のどこが、ダメですか?」というコピーが添えられている。アーヤが意地悪な魔女のもとで奮闘する様子を描いた予告映像もYouTubeで公開された。

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 「アーヤと魔女」は、スタジオジブリの劇場版アニメ「ハウルの動く城」の原作を書いた英国作家の故・ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの児童文学が原作。自分が魔女の娘とは知らずに孤児院で育った10歳の少女・アーヤがある日、奇妙な家に引き取られ、意地悪な魔女と怪しげな男と共に暮らすことになる。宮崎駿さんが原作を気に入り、長編アニメとして企画し、宮崎吾朗さんが監督を務めた。

 宮崎駿さんは「『アーヤと魔女』の児童書に出会った時、こんないい企画はないと思いました。アーヤのしたたかさというのは、ずるいということじゃない。昔はみんな持っていて、なぜか無くしてしまったもの。こんな時代を生きるために、必要なことなのです」とコメント。

 続けて「今回CGを使うということで、どういうふうにやるんだろうと思っていたけど、出来上がったものを見て、不満がなかったです。鉛筆で描かなくて、CGであることによって、解放されています。映画は面白かった。とても良いスタッフがそろって、作品が持っているエネルギーをちゃんと伝えていて、面白いんです。本当に手放しで褒めたい。単純に面白いと言えるのは、良いことなんです」と話している。

 宮崎吾朗監督は「アーヤを劇場で上映していただけるなんて、本当に幸せです。大きなスクリーンで見るアーヤは音も格別です。たくさんの方に見ていただけることを心から願っています」とコメントを寄せた。

 鈴木敏夫プロデューサーは「昨年末、たくさんの人に見てもらった、アーヤ。コロナの空気を吹き飛ばすアーヤの元気な姿を、ぜひ映画館で見てください」と話している。

 アニメは、オーディションで選ばれた平澤宏々路(こころ)さんが主人公・アーヤを演じ、女優の寺島しのぶさん、俳優の豊川悦司さん、濱田岳さんも声優として出演する。

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