桜木那智:「ゼロワン」天津垓は「エグゼイド」檀黎斗を参考に? 新スピンオフは「見どころしかない!」

「仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ」に出演する桜木那智さん
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「仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ」に出演する桜木那智さん

 特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」(2016~17年)のスピンオフ「仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ」が、4月11日からアプリサービス「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」で独占配信される。今作に“プレジデンツ”の一人として登場するのが、「ゼロワン」の天津垓/仮面ライダーサウザー。演じるのは桜木那智さんだ。今作について「見どころしかないです!」と話す桜木さんに、作品についてやサウザーへの思いを聞いた。

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 ◇天津垓は黎斗とは違うアプローチで 「ぶっ壊れるギリギリ」

 「仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ」は、「仮面ライダーゼロワン」(2019~20年)の世界とも関わり合うストーリー。天津垓/仮面ライダーサウザー(桜木那智さん)は、秘書型ヒューマギア・厘(メドウズ舞良さん)と共に新会社を立ち上げ、再出発を目指していた。しかし、そこに何者かによってよみがえった檀黎斗が現れ、厘を連れ去る。厘を取り戻そうと黎斗に戦いを挑む垓だが、バグスターウイルスに感染してしまい……と展開する。

 「ゼロワン」のテレビシリーズ、劇場版、Vシネクストに続く今作への出演について桜木さんは「きたか!」と思ったという。「垓は歴代のライダーシリーズにも何人か存在する“社長ライダー”の一人で、(同じ)事務所の先輩の岩永さん演じる黎斗も社長ライダー。『エグゼイド』と『ゼロワン』は(プロデューサーの)大森敬仁さんと、(脚本の)高橋悠也さんも同じなので、何かかぶせてくるのかな……というのは、うすうす思っていました」と話す。

 そんな垓と黎斗、社長キャラ同士の共演だが、2人は悪役を担っていたという共通点もある。桜木さんは垓を演じるにあたり、事務所の先輩であり、“先輩仮面ライダー”でもある岩永さんの演技を参考にしたという。「ライダーをやると決まったとき、『エグゼイド』も見たんですよ。そうしたら、岩永さんが良い意味でぶっ壊しているなって」と笑う。

 黎斗は、その狂気じみたキャラクターと岩永さんの名演も相まって人気を博した。桜木さんは「岩永さんの振り切った演技はすごい好きだったのですが、岩永さんのような演技をしてしまうと似たようなキャラになってしまうので、自分は違うアプローチで攻めようと思いました」と明かす。「大森さんからも『(天津は)ぶっ壊れすぎないで』と言われていて、ぶっ壊れるギリギリでいこう、と。どれだけ崩さないように攻めるかの挑戦でした」と振り返った。

 ◇愛を知った天津垓の“成長” サウザーの強化フォームを切望!

 垓と黎斗、2人の化学反応も気になる今作だが、加えて垓の“成長”も描かれる。「ゼロワン」ではヒューマギアを敵視し、破壊工作まで行っていた垓だが、今作では自らヒューマギアの秘書を雇い、その秘書を助けるために戦う。桜木さんは、その心境の変化について「(飛電)或人には(秘書型ヒューマギア)イズがいたし、その2人を一番近くで見ていたからこそ、その関係がいいのかなって思ったんでしょうね。2人に改心するきっかけをもらったということもあったので、影響を受けた部分は大きかったのでは」という。「本編で愛を知った垓ですが、今作ではより踏み込んだ、深い愛に気づけたと思います」と笑顔を見せた。

 だが、「今作だけではまだ足りない、もっとやってほしい」とも話す桜木さん。「サウザー単体のスピンオフをやりたいです。『プロジェクト・サウザー』(「仮面ライダーゼロワン Blu-rayCOLLECTION」特典映像)という作品はあったのですが、そこでは変身していないんですよ。もっと変身したい、強化フォームがほしいですね」とにっこり。「垓は、ゼロワンやバルカンらほかのライダーの強化フォームを作っているのに、自らの強化フォームはないんですよ。今作では黒いサウザーは出てくるのですが、あれはまた違った意味なので……(笑い)」と話す。

 「『劇場版 仮面ライダーサウザー』とかできたらうれしいです。後、仮面ライダー1号とも共演してみたいですね。僕自身、役者として目標にしていた仮面ライダーシリーズは、1号がいたからこそ続いてきたと思うので、本郷猛に会いたいです。それに、サウザーと1号の並び、熱くないですか!?」と目を輝かせていた。

 「仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ」は前後編で構成。前編が4月11日午前10時、後編が18日午前10時にTTFCで独占配信される。

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