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11月3日(日)放送分
数々の話題の映画やドラマで主演を務めるなど活躍中の芳根京子さん。連続ドラマ「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)の映画版「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」(松居大悟監督、4月9日公開)では本人役で出演。さまざまな俳優と出会えた今作の現場を「24歳でこの現場が見られて、すごくいい経験をさせてもらえたなと思います」と振り返る。今の夢は「朝ドラヒロインのお母さん役」といい、「真ん中に立っている人を支えられる存在になりたい」と主役を立てる存在になることを目標として掲げる芳根さんに、“バイプレイヤー”への思いや今後の挑戦などについて聞いた。
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「バイプレイヤーズ」は俳優の田口トモロヲさん、松重豊さん、光石研さん、遠藤憲一さんら“名脇役”が本人役で出演する連続ドラマ。2017年に「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」、2018年に「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」が放送。2018年に急逝した大杉漣さんも出演していた。今年1~3月には「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」が放送された。
今回の映画は、都会から離れた森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”が舞台。「濱田岳」ら若手俳優たちが“犬”を主役にした映画を撮影すべく奮闘する中、ベテラン俳優たちを巻き込んださまざまなトラブルが起こるという展開で、総勢100人の俳優陣が出演する。
劇中では、若手役者たちで構成された濱田岳さんが監督を務める自主映画チームの「芳根京子」を演じる芳根さん。「実力派、演技派のみなさんが出ている作品に参加させてもらえて、『この中に入れるんだ……』と、この仕事を続けていくうえでの自信をいただいた感がありました。改めて、役者としての新しい目標をいただいた気がします」と喜びを語る。
本人役を演じることは「自分のイメージを知ることができるのでうれしいな、と。こんなふうに思われているのかな、という発見ができた」と芳根さんは語る。本人役ゆえ、特別な準備は必要なく、「ありのままでいるように心掛けました」という。「何をやってもいいのかな、とは思っていました。芳根京子役だから、私がそう思えばそうだな、と(笑い)。すごく楽しくやらせてもらいました」と振り返る。“濱田組”の一員としての出演は「面白かった」といい、「本当に撮影している錯覚になりますね。もし、実際に濱田さんが(映画を)撮ることがあれば参加させてもらいたいなと思いました」と楽しい撮影だったという。
田口さん、松重さん、光石さん、遠藤さんの“元祖バイプレイヤーズ”の4人を見たときは「本物だ!」と思った、と笑う。4人からは「いい意味での余裕」を感じたという。
「いい意味で、すごく肩の力が抜けているじゃないですか。『ああ、こうなりたいな』って……そういういい意味での余裕が、自分にはないから。いつか自分も、“バイプレイヤーズ”って呼ばれたらいいな、と。もし、これから何十年後かに“女性版”ができたとき、その中に入れたらすてきだな、と想像もして。自分が今、どういう状況かということを気づかせてもらえる現場だったと思いました」と刺激を受けたことを明かし、「24歳でこの現場が見られて、すごくいい経験させてもらえて。こんなにたくさんの役者さんがいろいろなことをしているのを見られるのはなかなかないと思うので、出演できたことも、現場を見られたこともうれしかったです」と大きな財産になったことを明かす。
芳根さんといえば、2017年度後期の連続テレビ小説(朝ドラ)「べっぴんさん」でヒロイン・坂東すみれ役を演じた、朝ドラのヒロイン経験者。今作のキャラクター紹介では「生まれ変わっても生まれ変わらなくてもまたヒロインをやりたい」と書かれているが、芳根さん自身は「人生に一度は朝ドラヒロインを演じたいけど、二度はおなかいっぱいかな……」と笑う。
そんな芳根さんは、今は「朝ドラヒロインのお母さん役をやることが夢」。以前に自身が経験した役を、一番近くで支えるポジションだ。「真ん中でやらせてもらえるのは本当にありがたいことだけど、その真ん中に立っている人を、いつか支えられる存在になりたい、というのが朝ドラが終わって思ったこと。また同じチームのみなさんと、あそこでお母さん役ができたら感慨深いですね」と思いをはせる。
「いろんなタイプの人がいると思うけど、前に前に、と出ることが私は得意ではないので、支えられる人でありたい、とすごく思います。お芝居の中でも、人としても。朝ドラは人と人とのつながりが強くなる作品なので、一度ヒロインを経験している私ならできることがあるんじゃないかな、と思う。そのためにも、今はとにかく経験を増やすこと、経験値を高く高く持っていくことが今の目標。そういう目標も、今回の作品で改めて感じられました」
そう語る芳根さんだが、今はまだ「主演と助演で、正直大きな違いが見つけられていない」という。「たぶん、年齢もあるんだろうな、と……。前に出演した映画でも、メインキャストの方たちの中でまだ最年少なんです。みなさんが受け止めてくれるから、主演ではなくても精いっぱいやることに集中してしまう。もっと周りを見て、周りを支えていくことが、これから年齢を重ねていく自分の目標だなと思う。“朝ドラヒロインのお母さん役”にも、その力がないとだめだなと思っています」と現状を見つめる芳根さん。「とにかく120パーセントでやる、ということが今は精いっぱい。そこを変えることができたら、役者としてのステップアップだと思います」と前を向く。
女優として、これまでシリアスな役からコミカルな役まで幅広く演じてきた芳根さん。以前、1年間の中で出演した作品を振り返ってみたとき、オタク、お嬢様、テレビ局のバカ役……とあまりにも幅広い役柄を演じていたことに気がつき、「自分が分からなくなっちゃって」という。「でも、それがすごくうれしくて、こういう年がまた現れるといいなと思ったんです。その方が、見ている方も飽きないのかなって。『またこういう役か』ではなく『今度はどんな役をやるんだろう』と興味を持ってもらったらうれしいですね」と思いを語る。
これから特に演じてみたいのはコメディー。「(父親殺害の容疑者を演じた)『ファーストラヴ』も公開されたし、ゾンビにも襲われた(『君と世界が終わる日に』)し、次は見ている方が楽しい気持ちになってくれる作品がいいかなと。心の底から笑える作品がないと、ずっと応援してくれている方もしんどいだろうなと思うので(笑い)」とファンへのサービス精神も忘れない。「もちろん難しいことだけど、いいバランスでやれたら幸せですね。期待に応えねば、と思うので、どんな役を演じても安心される役者になりたいなと思います」とさらなる成長を見据えていた。
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2024年11月06日 04:00時点
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