テレビアニメ「七つの大罪」の最終章「七つの大罪 憤怒の審判」がテレビ東京系で毎週水曜午後5時55分、BSテレ東で毎週水曜深夜0時半に放送されている。原作は「週刊少年マガジン」(講談社)で2012~20年に連載された鈴木央(なかば)さんの人気マンガ。<四大天使>の一人のサリエル役の堀江瞬さんは「完成された世界観と確立された人気、出来上がったチームワークの中に捨て身で飛び込むという修行のような作品」と感じているという。堀江さんに作品、キャラクターへの思いを聞いた。
ウナギノボリ
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作品の偉大さはひしひしと感じていて、同業の方から「出るんだね!」とお声がけをいただくことが多かったです。やはり作品の魅力は何と言っても戦いだと思います。マンガでの、コマを飛び出るような迫力のブチ抜きバトルがアニメにもしっかりと昇華されていて、毎週毎週、息もつく暇がないくらい見入ってしまいます。サリエルは、生意気なように見えて実は根がよい男の子なのが、可愛くて好きです。
タルミエルとの距離感は、最初すごく悩みながら演じました。なれなれしいとか、上から目線とか、へりくだってとか、立場がどうこうではない種族の、仲間としての距離感をどう出せるか意識しながら演じました。アフレコではなかなかタルミエル役の鶴岡聡さんと一緒に録(と)ることができなかったので、その辺りの雰囲気はあふれ落ちないようにしなければと意識していました。
サリエルは後半からの登場だったので、長い歴史の中で作り込んでいくというよりは、確立させたものを提示して、それを迅速にブラッシュアップしていくという印象でした。なので、明確な変化をつけていくというよりは、久々の出番がきても変わらないように気を付けていたかもしれません。そうして演じたサリエルが、皆さんの心の中に残ってくださればとてもうれしいです。
初めてアフレコに参加した時、「あっ! 本当にこの方々の喉からあのキャラクターたちの声が出てるんだ!」と視聴者、ファンの方みたいな感想を抱いたことを覚えています(笑い)。それくらい皆さんの中でキャラクターたちがしっかり定着していて、だからこそ緊張もしましたが、少しでも早く作品の世界にサリエルとして溶け込めるようにしなければと背筋を伸ばしてマイク前に立ちました。
僕にとって「七つの大罪」は、完成された世界観と確立された人気、出来上がったチームワークの中に捨て身で飛び込むという修行のような作品になりました。これまであまりそういった経験がなかったので、そうした中でのアフレコ自体が挑戦であり、難しく感じるところだったと思います。それだけプレッシャーはすさまじく、毎回収録の前日からドキドキしていました(笑い)。
-ー最終章の見どころは?
完結に向けて上がっていくボルテージのようなものを、収録に参加しながらひしひしと感じておりました。魔神族とスティグマの戦いがどのような結末を迎えるのか、メリオダスとエリザベスの運命はいかに!? 一視聴者のような感想になってしまいますが、皆さんが抱く「どうなるんだろう!」の気持ちをきっとキレイに鮮やかに砕いてもらえるような展開が待っているはずです。僕が収録の時に感じていた熱を、きっと皆さんにも感じていただけると思います。よろしくお願いいたします。
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