あの日、偶然そこにいて:「ジュリアナ東京」閉店の日 お立ち台で大胆な踊りをしていた女性 驚きと感動の人生の物語

7月16日放送の「あの日、偶然そこにいて」の一場面=NHK提供
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7月16日放送の「あの日、偶然そこにいて」の一場面=NHK提供

 歴史的瞬間や一世を風靡(ふうび)した社会的な出来事をとらえた映像に、偶然映り込んだ人々の“その後”を追うNHKのドキュメンタリー番組「あの日、偶然そこにいて」(総合)が7月16日午後10時から放送される。1994年、巨大ディスコ「ジュリアナ東京」の閉店の日。お立ち台で大胆な踊りをしていた女性をわずかな手がかりから探し出し、時代に刻まれた“あの日”の裏側を、居合わせた人々の証言で浮き彫りにするとともに、当事者たちの驚きと感動に満ちた人生の物語を解き明かす。

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 元々は大学のバレーボール選手でオリンピックを目指していたという女性。ジュリアナでスカウトされてモデルになり、さらに、世界15カ国を旅するうちに、タイでプロのムエタイ選手に転身。国際大会で準優勝する活躍を見せる。

 帰国後のいまは、理学療法士として訪問リハビリを担当。職場内でもトップクラスの訪問数を誇り、高齢者に献身的に寄り添い、精力的に仕事をこなす毎日を送っていることが明らかになる。

 一方、当時の映像で「私のすべてだった」とインタビューに答えた女性を探し当てると、当時は歯学部の学生だったという。ジュリアナには「週8」で通うという日々。だが、学業も絶対にさぼらないことを自らに課していた。

 両立を貫き、30歳で勤務医となり、いまは仕事と家庭に全力を尽くしていて、子供には「勉強は一生懸命やり、遊びも精いっぱい楽しんでほしい。そのほうが人生はきっと楽しい」と伝えているという。

 そのほか番組には、1972年にオープンしたマクドナルド銀座1号店の初代店長、1978年に発表され、爆発的なブームとなった「スペースインベーダー」ブームに当時ハマっっていた学生が、世界的な研究者になって登場する。語りは女優の小芝風花さんが務める。

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