ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
テレビアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ(G-レコ)」の劇場版「Gのレコンギスタ」の第3部「宇宙からの遺産」(富野由悠季総監督)のスタッフトーク音楽編が8月18日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催された。音楽を担当する菅野祐悟さん、テレビアニメ版のエンディングテーマ「Gの閃光」を歌うハセガワダイスケさん、アニメを手がけるサンライズの仲寿和プロデューサーが登場し、音楽や「Gの閃光」の制作秘話を語った。
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「宇宙からの遺産」の新作シーンでは、書き下ろしの楽曲が使われていたといい、菅野さんは「ベルリが泣き叫ぶシーンの曲に関しては、富野監督と何度もやり取りをしました。あのシーンの本当の意味みたいなものを僕自身もつかむのに時間がかかってしまって。やり取りの中で監督の言う真意をつかんでいって、ようやく書けたのが先ほど劇中で聴いていただいた楽曲です。あの曲に関しては、新曲ということもあって僕自身思い入れが強く、印象に残っていますね」と語った。
クライマックスのクレッセント・シップのシーンで使用された新曲については「最後のたたみ込むようなシーンということで、ちょっと長めの曲として書かせていただきました。今まで使ってきた『Gの閃光』のイメージを崩さず、新鮮に見ていただけるといいなという思いを込めて書いています」と思いを明かした。
テレビシリーズの話題になると、菅野さんは「本当に大変な作業でした。関わったどの作品も大切で本気でやっているんですけど、富野監督とのお仕事というのは、ある意味命がけで。富野監督自身がガチンコで、自分の人生を懸けてぶつかってくる感じがあるので、僕らの方も『一歩間違えたら死ぬんじゃないのか?』という気持ちでぶつかっていかないと、監督には納得してもらえないようなところがありました。それは音楽のクオリティーとかそういうところだけではないので、きちんと言葉にするのは難しいんですが、やっぱり本気でぶつかっていかなければ、戦えない人だなというところは印象に残っていますね」と明かした。
富野監督との仕事の中で学ぶことも多かったといい「『G-レコ』では、50曲くらい、トータルだと70~80曲くらい書いていると思うんですが、まずは監督にデモテープを聴いてもらうんです。一般的な作品の場合は『6番目の曲はもっとテンポを速くしてもらえますか』とか『10曲目は悲しい感じを足してほしい』とか2、3曲のリテークがきたりする感じで。でも、『G-レコ』の場合は、まず監督から直筆のお手紙がきまして。1曲目から順番に感想というか『思い』が書いてあるんです。基本的に褒めてくださっているんですけど、読んでいくと『もっとこうしたらいい』とかも全部の曲に書いてある(笑い)。そうすると、50曲全部にリテークがきていることになるんですね(笑い)。監督からいただいた手書きの手紙は宝物だなと思いながら、当時は血ヘドを吐きながらやったという記憶がありますね。富野監督から、そういった思いのこもった手紙をいただけるということ自体が、作曲家の中でどれだけいるかということを考えたら、本当に貴重な体験で。映像に対して、音楽がどういうふうにアプローチしていくかということも、ものすごくたくさん学ばせていただきました」と話した。
劇場版のテーマソング「G」を担当した「DREAMS COME TRUE」のことが話題になると「富野監督が『僕は菅野祐悟にめちゃくちゃ嫌われている』と言ってましたが、そんなことはなくてめちゃくちゃ大好きです。さらに、ドリカムさんとは全くもめていないです(笑い)。大好きでお会いしたい歌手ですし、一度もお会いしていないですから。ぜひお会いしたいです。なぜか、僕がドリカムさんに嫉妬心を燃やしているみたいに監督が言っていますが、まったくそんなことはありません(笑い)」とコメント。
また、ハセガワさんは「Gの閃光」を歌うことになった経緯を「僕は元々、シンガー・ソングライターとして活動していたんですが、自分の実力的にも年齢的にも歌手になるのは難しいだろうと思って。そこで、偶然菅野さんと出会い、歌手は諦めて音楽作家になろうと弟子入りしたんです。そんな中で、菅野さんから『君、歌を歌えるよね?』という形で『Gの閃光』のデモテープに仮歌を入れさせていただいたのがきっかけなんです」と説明。
菅野さんは「当時、彼は完全に無名で。『テレビシリーズのエンディングテーマである『Gの閃光』を誰が歌うか』という話になった時に富野監督が『デモテープの歌はすごくすてきじゃないか。この人でいいんじゃないの?』と言っていただいて、まさかのデビューをすることになって。今までくすぶっていて、歌手を諦めようと僕に弟子入りしたら、まさかの歌手になれたという。そこから今はすごく活躍するようになっていった。だから、人生って何があるか分からないし、新しい可能性が開くこともあるんだなとハセガワ君を見て思いますね。ハセガワ君は、何に対しても一生懸命やる人なので、そこが歌を通して富野監督に届いたのかなというのと。歌の実力とか才能みたいものを監督が見いだしてくれて、今のハセガワ君があると思うので。もちろん、才能があっての話なんですが、人生って面白いなと思いますね」と語った。
「ガンダム Gのレコンギスタ」は、「機動戦士ガンダム」誕生35周年記念作品の一つとしてテレビアニメ版が2014年10月~15年3月に放送。地球のエネルギー源を宇宙よりもたらすキャピタル・タワーを守るキャピタル・ガード候補生のベルリ・ゼナムの冒険を描いた。劇場版は、テレビアニメ全26話に新たなカットを追加。全5部作として上映される。
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