9月5日にスタートする特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの新作「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系、毎週日曜午前9時)で主演を務める前田拳太郎さん。今年俳優デビューし、初回放送翌日には22歳の誕生日を迎える、期待の新星だ。特技は空手と社交ダンス。空手歴は15年で、そこで培われた運動神経が未経験のアクションシーンに生きた。「(アクション)は教えてもらえば、すぐ吸収できるかな」と自信をのぞかせる前田さんに、シリーズ前作「仮面ライダーセイバー」から“受け継ぎたいモノ”など話を聞いた。
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前田さんは1999年9月6日生まれ、埼玉県出身の21歳。今年から、ダンス&ボーカルグループ「EXILE」などで知られる芸能事務所・LDH JAPANに所属。4月期にテレビ東京で放送された連続ドラマ「ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~」で俳優デビューを果たした。「リバイス」では家族を守るため、仮面ライダーリバイに変身する主人公・五十嵐一輝(いがらし・いっき)を演じる。
LDH JAPANに所属し、特技が空手、社交ダンスと、その運動神経の良さがうかがえる前田さんだが、運動神経が良いのは「後天的なもの」で、小さい頃は「弱虫で運動も全然できませんでした」という。運動神経が培われたのは、幼稚園から始めた空手。「幼稚園から高校まで15年間ほど空手をやってきたのですが、一緒に運動神経も良くなっていったのかなって思います」と話す。だが、長年続けた空手には、疑問を覚えることもあった。
「日常で戦うこともないですし、正直、『どこで役に立つのかな?』ってやっていた部分はありました……(笑い)。でも、仮面ライダーになって、アクションに生かせていけることを考えると、真面目に15年間やってきて良かったです」としみじみ振り返っていた。
そんな前田さんの思い出に残る仮面ライダーは「仮面ライダーカブト」(2006~07年)だという。
「カブトは常にかっこいいキャラクターで、男の憧れというか。その強さに小さい頃は憧れていました」。
その「カブト」はもちろん、1971年スタートの第1作「仮面ライダー」から50年にわたって受け継がれてきた仮面ライダーシリーズの主人公として、今度は前田さんが子供の憧れの存在となる番だ。出演が決まったときから、その不安とプレッシャーを感じていたというが、救いになったのは、温かい共演者の存在と、前作「セイバー」の主人公・仮面ライダーセイバー/神山飛羽真を演じた内藤秀一郎さんだった。
「(内藤さんは)いつも気にかけてくださっていただいていて。(制作発表会見のときも)緊張でガチガチの状態だったとき、『けんちゃん頑張って』とラフな感じで話しかけてくださり、緊張をほぐしてくれました。ライダーの先輩が見ていてくれるっていうのは心強いです」
「セイバー」から“受け継ぎたいモノ”も明かした。「『セイバー』の撮影現場を見に行っていたのですが、そのときに一番最初に感じたのは、キャストの皆さんがすごく仲が良くて、楽しそうに撮影していたことでした。それを見て、僕たちも楽しくやっていきたいなと(笑い)! 自分たちが楽しくやらないと、見ている皆さんのことも楽しませることはできないと思っているので、『セイバー』のようにみんなで楽しんで協力しながらやっていきたいです!」と、“座長”として力強く意気込んだ。
「仮面ライダーリバイス」は、仮面ライダーの生誕50周年記念作品。主人公・五十嵐一輝が大切な家族を守るため、内に宿る悪魔バイスと契約して仮面ライダーリバイに変身。悪魔バイスが変身する仮面ライダーバイスと共に、“一人で二人”のコンビの仮面ライダーリバイスとして、悪魔崇拝組織デッドマンズと戦う姿を描く。「仮面ライダーセイバー」のパイロット監督などを務めた柴崎貴行さんがメガホンをとり、「悪夢シリーズ」などを手掛けた小説家で映画監督の木下半太さんが脚本を担当する。
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