仲里依紗:初の本格医師役で「仲里依紗を1ミリも出さないように」 女優業は楽しむ姿勢がモチベーションへ

連続ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」で高輪千晶を演じる仲里依紗さん(C)TBS
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連続ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」で高輪千晶を演じる仲里依紗さん(C)TBS

 救命救急チーム「TOKYO MER(トウキョウ エムイーアール)」の活躍を描く「日曜劇場」(TBS系、日曜午後9時)枠で放送中の連続ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。本作で、チームのチーフドクター・喜多見幸太(鈴木亮平さん)の元妻で、循環器外科医の高輪千晶を演じているのが、女優の仲里依紗さんだ。今回が本格的な医師役に初挑戦となった仲さんに、「私を1ミリも出さないようにした」という役作りや、「楽しんだほうが楽しく映る」という女優業への姿勢、12日放送の最終話の見どころについて聞いた。

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 ◇役作りで“仲里依紗”を封印 自身の理想像を具現化

 仲さん扮(ふん)する千晶は、世界でも名高い心臓・血管のスペシャリスト。MERと循環器外科で兼務する研修医・弦巻比奈(中条あやみさん)の指導医でもあり、部下のケアも忘れない頼りになる存在だ。

 演じる際、仲さんは「普段みたいな話し方にしないこと。私を1ミリも出さないように、ちゃんと頑張って話しています(笑い)」と、役作りについて明かす。具体的には「こういうお医者さんがいたらいいなという自分の理想をイメージして。すごくできるけど優しい感じの先生を意識しています」と話した。

 また、一人の女性として「自分よりも人のために動けるところ」が魅力的だといい、「完璧な腕の持ち主でありながら、他人をさりげなくサポートできたり、支える力がすごい。両側面を持ち合わせているところはすごく尊敬できます」と教えてくれた。

 ◇初の本格的な手術シーンにも挑戦 女優業で大切にしているのは…

 今回の役柄は自身とはかけ離れた役どころで、周囲からも「イメージとは違う」といった声があったと語る仲さん。「皆さんにまた異なる姿を見せることができた」と手応えを明かし、「“活字を出す”みたいなせりふの言い方や、アドリブがきかない難しさも経験できて新鮮でしたし、何より本当にお医者さんになれたみたいで楽しかったですね!」と笑顔で振り返る。

 第4話(7月25日放送)では、千晶が心臓の手術を行うシーンも登場。本作では医師の指導を基に、キャスト陣が吹き替えなしで医療行為を演じているのも見どころの一つだ。仲さんは「心臓ってこんな形で、こう動くんだ」という驚きが強く、もちろん苦労はありつつも、「とても勉強になりました!」と充実感をにじませる。

 初めて挑戦することには不安や怖さもあるが、「やっぱり楽しんでやったほうが楽しく映るかなって」とポジティブな姿勢。「そうしているうちに頑張ってみようという気持ちも高まっていくし、映像で見たときにすてきだったら、それもまたモチベーションになっていくんです」と、女優として前向きに取り組む姿が印象的だ。

 ◇“喜多見先生”鈴木亮平は「別れてより近くなった夫婦」 最終話で“お返し”も

 座長の鈴木さんは「喜多見先生そのもの」だといい、「用語とかもちゃんと意味を理解して話しているので、本当にお医者さんに見えるんです。今の鈴木さんなら患者を治せるんじゃないかと思うくらい(笑い)」と語る。「鈴木さんからは手術シーンの動画をYouTubeで見られると教えてもらって、一緒に映像を見たり、レクチャーもしてもらいました」と仲の良さものぞかせる。

 そんな仲さんと鈴木さんは、劇中では元夫婦という間柄。千晶と喜多見の関係について、仲さんは「別れてより近くなった夫婦というか、この2人は離れたからこそ気づけたことがあったのかなと思います」と話す。それでいて、「2人が別々のところで、比奈先生に対して『先輩ぶってみました』って言うシーンもあったり。さりげなく“夫婦だった感”を匂わせていたところは、一視聴者として大好きでしたね」と笑顔を見せる。

 最終話を前に、改めて魅力を尋ねると「家族みんなで見られるドラマ」だといい、「私の出演作にはあまり多くないタイプ(笑い)」だと語る仲さん。「毎回、事件が早めに起こるので目が離せなくなりますし、『本当に大丈夫?』というところまでいくので、引き込まれますね」と明かす。

 第10話(9月5日放送)は、喜多見の妹・涼香(佐藤栞里さん)が命を落とす衝撃の結末で幕を閉じた。最終話は「どうなっちゃうのってところから始まっていくんですけど、4話で喜多見先生から背中を押してもらった千晶が、どう“お返し”をするのか。元夫婦としての絆も描かれていますので、楽しみにしていてください」と呼びかけた。

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