SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第8話 弱虫で泣き虫!人魚姫しらほし
12月22日(日)放送分
フランク・ハーバートさんのSF小説が原作の映画「DUNE/デューン 砂の惑星」(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、10月15日公開)で、人気マンガ「約束のネバーランド」の作画で知られる出水ぽすかさんが描き下ろした特別イラストが9月29日、公開された。主人公・ポールらアトレイデス家の面々や、宿敵のハルコンネン家、巨大な怪物・サンドワームが描かれている。
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出水さんは、映画について「緊迫感あるシーンの連続で息つく暇がありませんでした。異星での文化の違いが生活の端々で不気味に映り、壮大な砂漠の中にも小さな家族の息づかいを感じる物語です」とコメントしている。
ヴィルヌーヴ監督は、出水さんとのコラボについて「とても感動しています。キャラクターと映画の精神(スピリット)を大切にしつつ、自分のものにしてくれているのが見て分かりますから。重力の使い方や、ドローイングの力学に何か特別なものを感じますし、非常に美しいなと思います。とても詩的ですし。他のアーティストが(自分の作品の)『画(え)』から何かを感じ、自分の作品に落としてくれているというのは、僕にとってもとても感動的なことです。美しい贈り物だと感じます」と話している。
「DUNE/デューン 砂の惑星」を鑑賞したという映画「シン・ゴジラ」の監督などで知られる樋口真嗣さん、アニメ「攻殻機動隊S.A.C.」などで知られる神山健治さん、アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズなどの前田真宏さんらがコメントを寄せている。
樋口さんは「やっと時代が、表現が追いつき、そしてさらなる高みへ飛びたつ。そぎ落とされ、鋭利な刃物のようにそびえ立つ美学。そこで翻弄(ほんろう)される高潔な意思と尽きない欲望。まさかSFでここまで美しくもろく悲しく、そしてあらがえない運命をうたいあげる時が来ようとは。2020年代を背負うであろうこの映画を大画面で見ない理由は、もはや何もないのだ」と話している。
神山さんは「映像が持つ“説得力”が、SF映画ということを忘れさせる。我々は間違いなくデューンに連れて行かれる」とコメント。
前田さんは「その人を待っていた。美しき古典が鮮やかに美しいイメージとして焼き付けられた。古い、新しいではない。技術の優劣でもない。新しい古典の誕生に立ち会ってほしい。目覚めの時を待ちながらその世界に出合ってほしい。ヴィルヌーヴさん、ありがとう。あなたで本当によかった」とコメントを寄せている。
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの監督で知られる山崎貴さん、アニメ「アップルシード」などの荒牧伸志さん、アニメ「泣きたい私は猫をかぶる」の柴山智隆さん、映画「蜜蜂と遠雷」などの石川慶さん、画家のヒグチユウコさん、脚本家の佐藤大さん、SF研究家の牧眞司さんもコメントを寄せた。
映画は、1965年に発表された小説が原作。未来が見える能力を持ち、全宇宙から命を狙われる主人公、ポール・アトレイデスが、家族とともに移住した砂の惑星・デューンで戦いを繰り広げる。
本物のDUNEがそこにはあった。僕は2時間半、確かにアラキスに立っていた。そして、その歴史的な瞬間を目撃した。
期待通りな骨太さ、いや、それ以上の語り口でドゥニ監督はこの壮大な物語に対して、真正面から取り組み、DUNEの世界の魅力を全て描き出そうとしている。映画の冒頭からその監督の意気込みが感じられて、見ている間も終わった後も、幸せな時間は続いていく。必見。オーニソプターに乗りたい。
映画館でこんなに原始的な興奮を覚えたのはいつ以来だろう。SF映画史を、以前・以後に切り裂いてしまうくらい鮮烈なインパクトを持つ作品だ。まさに、新しい神話の誕生に立ち会っている、そんな映画体験。
豪華なキャストと素晴らしい衣装。砂の惑星の厳しさと相反するなんとも言えない美しさ。そして私の大好きな巨大な砂虫! あの背中に乗って砂漠を走り回りたいです。
さまざまな作品に影響を与えてきた伝説的SFファンタジーが、画も物語も最高解像度で再構築された得がたい体験。原作との答え合わせやリンチ版との比較、ホドロフスキー企画への目配せ等を超えた新たな叙事詩の開幕を心から賞賛。知らない人こそ繊細に描かれるポールの冒険のはじまりが楽しめるかも。先入観なくしてもう一度見ます。
畏怖(いふ)のかたまりのような宇宙船、異様意匠の建造物、そして圧倒的量感のサンドワーム。息をのむばかりのイメージは、単なる映像的けれんではなく、主人公ポール・アトレイデスを、そして全ての存在を巻きこんでいく、壮絶な運命論を象徴している。震撼(しんかん)すべきSF映画。
圧倒的な没入感。全方位を砂に覆われ、一瞬足元まで砂に埋まったような感覚に襲われて座席の下をのぞいてしまった。香料メランジを含む砂は美しくも死を予感させ、死の中で輝きを増していくティモシー・シャラメ演じるポールに導かれるような映像体験。劇場でこそ見ていただきたい作品です。
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