SF特撮人形劇「サンダーバード」の新作「サンダーバード55/GOGO」の日本語劇場版で、樋口真嗣監督が構成したシーンの映像がYouTubeで公開された。「サンダーバード」の生みの親であるジェリー・アンダーソンさんが手掛けたSF特撮ドラマ「謎の円盤UFO」をオマージュしたシーンから始まり、矢島正明さんのナレーションが流れ、メカが登場した。
ウナギノボリ
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樋口監督は「オリジナルに対する敬意として、新たな解釈や余計な講釈を一切排除して、我々が初めて触れた当時と同じく“日本語版”を当時と同じ東北新社様で制作できたことも身に余る光栄です」とコメント。同作を手がけたスティーブン・ラリビエープロデューサーは「単に英語に字幕を付けただけではなく、日本の文化に合った形で見てもらいたいと思っていました。樋口真嗣さんは、私たちが作ったものを尊重しつつ、皆さんが昔から見ていた日本ならではの『サンダーバード』になるように構成してくれました。『FAB』『ハイ、パパ』も健在です」と話している。
新作は、「サンダーバード」の日本放送開始55周年を記念した「サンダーバード55周年プロジェクト」の一環として公開される。英国のクラウドファンディング企画で2015年に制作され、参加者向けに公開された計3話のエピソードを、映画「シン・ゴジラ」などで知られる樋口監督が一本の映画として日本公開用に再編集する。2022年1月7日から劇場上映されるほか、同8日からオンライン上映される。
グレートブリテンの伝統の結晶、スーパーマリオネーションの歴史に参加できるという僥倖(ぎょうこう)を授かり、誠に恐悦至極であります。オリジナルに対する敬意として、新たな解釈や余計な演出を一切排除して、我々が初めて触れた当時と同じく「日本語版」を当時と同じ東北新社様で制作できたことも身に余る光栄です。満島ひかり嬢の参加により、レディ・ペネロープ像に新鮮なコントラストが与えられたことも見逃せないでしょう。そして、我々日本語版スタッフのささやかなる挑戦の一つとして、矢島正明さんのナレーションによるオープニングの再構築を致しました。矢島さんの豊穣なトーンアンドマナーをお楽しみください。
子供の頃から「サンダーバード」のファンだった私は、国際救助隊がスーパーマリオネーションで新たに活躍するのを見たいと常々思っていました。映画監督として、私はそのような冒険譚(たん)を作りたいと願っていました。
2015年、1960年代のオリジナル音声をベースにした “新しい”「サンダーバード」の3つのエピソードのプロデューサーになり、それらすべてが実現しました。私と私のスタッフにとって、本物であることは最も重要なことでした。それは1960年代に作られたように見え、感じられなければなりません。私の仕事は世界に通用する映像を作ることと、英語圏に通用するものを作ることでした。
以前日本に住んでいたことがあり日本人や日本の文化を愛している私は、この3つのエピソードが日本で公開される時には、単に英語に字幕を付けただけではなく、日本の文化に合った形で見てもらいたいと思っていました。樋口真嗣さんは、私たちが作ったものを尊重しつつ、皆さんが昔から見ていた日本ならではの「サンダーバード」になるように構成してくれました。「FAB」「ハイ、パパ」も健在です。
私たちがこれらのエピソードを作った時、伝統的なスーパーマリオネーション技術を使ったことがイギリスで大きなニュースになりました。樋口真嗣さんは、そのストーリーを日本語劇場版に織り込んでいて、3つの冒険譚だけでなく、1960年代の素晴らしい撮影スタイルの復活を体験することができます。パペットやミニチュアも生まれ変わりました。「サンダーバード55/GOGO」が日本の映画館で上映されることにとてもワクワクしていますし、うれしく思います。日本の観客の皆さんにも、この21世紀におけるスーパーマリオネーション、そしてセンチュリー21のこれからの冒険を、私と一緒に期待していただければ幸いです。
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