4月16日深夜0時から生配信上演される演劇作品「夢路空港」に出演するアイドルグループ「乃木坂46」の清宮レイさん。お笑いコンビ「ジャルジャル」の後藤淳平さん、福徳秀介さんが主演のコメディーで、清宮さんは今回、元「AKB48」で女優の前田敦子さんとの共演も実現した。「私が『お芝居が好き』って話をしたら、『どんどん、やった方がいいよ』と言ってくださったのがうれしかったです。メンバーとは外でのお芝居の話をそんなにしないので、前田さんとそういった話ができたこともとてもうれしかったです」と明かす清宮さんに“高まる芝居への思い”などを聞いた。
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「夢路空港」は、JAL(日本航空)特別協力のもと、石川県・小松空港を貸し切り、固定カメラ15台を使って、「夢」をテーマに人間の愚かさ、脆(もろ)さ、そして愛らしさを、笑いで包んで届けるというヒューマンコメディー作品。荒牧慶彦さん、坂口涼太郎さん、平田敦子さんも出演。清宮さんは航空整備士の足立を演じる。
「私が演じる足立は、夢はかなわなかったけれど、今は幸せに生きている、というメッセージ性もある役で、演出の岩崎裕介さんにも『足立は大事だから』って言われました。ストーリーの裏の軸を担っていて、他の登場人物を導くような役割もあります」
足立はシャイな性格で、普段の清宮さんとは正反対だという。
「人と話すことに抵抗を感じることなく生きてきた自分にとって、コミュニケーションが苦手という感覚がよく分からなくて。何が具体的に嫌だったり、おっくうなのか、ネットで調べたりもしましたし、新しい発見もありました」
今回「自分のテンションを三つくらい下げる感覚」で足立を演じているという清宮さん。
「人とあまり目を合わせないとか、言葉も勢いよく出てこない、絞り出しながらやっている感じ。一方で、信頼している相手には気楽な姿を見せる。そういうギャップも(役を)分かりやすくするのかな」と役作りの一端を披露し、「配信で、一回限りなので、緊張感はありますが、気負いすぎるのもよくないと思ってはいるので、なるべく不安要素を取り除いて本番はやれたらなって思っています」と前向きに語っていた。
そんな清宮さんに、アイドルとしても、女優としても“先輩”にあたる前田さんとの共演の印象を聞いてみた。
「ずっと見てしまうくらい、すごくかっこよくて、人と距離を近づけるのもとても上手。私が年下というのもあって、同じ目線で立っていない気もするので、『今、話しかけていいのか』とか、気後れしてしまうときもあったのですが、優しく気にかけてくださって、すごくありがたかったです。私が『お芝居が好き』って話をしたら、『どんどん、やった方がいいよ』と言ってくださったのがうれしかったですね」
前田さんの“後押し”もあり、高まる芝居への思いを告白する清宮さん。
「お芝居をちょこちょことやらせてきてもらって、『好きだな』という気持ちは持っていたのですが、自信もなくて、素直に『好き』と言っていいのかなって思いもあったのですが。でも前田さんから『やりたいことは、どんどん口に出しなよ』とも言っていただいたので、自分の実力が付いてくることが条件にはなってくると思うのですが、この先もやりたいなって思っています」
今後に向けては「目標はアイドルをやりながら、お芝居もそれ以上にやれたらなっていうのはあります。お芝居は見るのも好きで、こういうドラマに興味があると思ったら、ちゃんとテレビで見るようにしています。最近は、女優の井桁弘恵さんのことがすごく好きで、『仮面ライダーゼロワン』を見て、特撮もかっこよくていいなと思うようになりました。私は体を動かすのも好きなので、もしかしたら向いているのかなって、それからは毎週日曜朝9時から欠かさず(仮面ライダーとスーパー戦隊シリーズを)、勉強のために見るようになりました」と明かす。
いわゆる“ニチアサ特撮”にも「出てみたい」という清宮さんは「初めて言いました」と照れ笑い。
「乃木坂のメンバーであまりやってきてないジャンルですし、これまで先輩が作ってくださった道筋を通ってきたので、自分からも何か乃木坂の新しい道を作れたらなって思っています」と意欲を見せていた。