庵野秀明さんが企画・脚本を担当し、樋口真嗣さんが監督を務める特撮ドラマ「ウルトラマン」の映画「シン・ウルトラマン」(5月13日公開)の完成報告会が5月2日、セルリアンタワー東急ホテル(東京都渋谷区)で行われた。映画は4月30日に完成したといい、樋口監督は「こんなに恵まれた状態でできた映画はない。慌てて作るケースが非常に多い。いろいろな局面で粘り強く作れたんじゃないかと、感謝しかありません」とスタッフやキャストへの感謝の思いを語った。
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樋口監督は「シン・ウルトラマン」を「ウルトラマンと人間たちの話」だと説明し、「ウルトラマンになった男に仲間ができる。ウルトラマンをどう受け入れるのか」と話した。同作には主人公のウルトラマンになる男、神永新二役の斎藤工さん、神永の相棒で、禍特対(カトクタイ)の分析官・浅見弘子役の長澤まさみさん、禍特対の班長・田村君男役の西島秀俊さんら豪華キャストが集結。キャスティングについて樋口さんは「人類代表としてキャストを選びたかった。ウルトラマンと出会ったことで、全員が幸せになれるような人は誰だろうかと」と明かした。
撮影では、斎藤さんらキャストもカメラを持ち、「演じながら撮影していた」といい、樋口監督はその意図について「僕らが考えた画(え)は『こういう映画にしたい』という画になるが、演じる人の目線で撮るとこうなるのかと。目線が強いんです。そういうものが撮れたから大収穫でした。視点がこれだけ増えると見え方も変わってくる。皆さんに大変な思いをしていただきましたが、それに見合ったものが撮れたと思っています」と説明した。
公開を待つファンに向けて樋口監督は「庵野(秀明さん)にもリモートではありますが、協力してもらって、一緒に作り上げることができた。ぜひ、皆さんに見ていただきたい映画が出来上がりました。早く見ないと、うかつなやつがネタバレすると思うので、一刻も早く見てください」と笑顔でメッセージを送った。イベントには斎藤さん、長澤さん、西島さんも登場した。
「シン・ウルトラマン」は、2016年公開の大ヒット映画「シン・ゴジラ」を手がけた庵野さん、樋口さんが再びタッグを組む。次々と巨大不明生物・禍威獣(カイジュウ)が現れ、その存在が日常となった日本が舞台。日本政府は禍威獣対策のスペシャリストを集結し、禍威獣特設対策室専従班、通称・禍特対を設立。禍威獣の危機が迫る中、大気圏外から突如銀色の巨人が現れる……という展開。
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