火狩りの王:西村純二×押井守のアニメ 榊原良子がナレ担当 追加キャストに宮野真守、三木眞一郎、石田彰も

「火狩りの王」の出演者(C)日向理恵子・ほるぷ出版/WOWOW
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「火狩りの王」の出演者(C)日向理恵子・ほるぷ出版/WOWOW

 日向理恵子さんの長編ファンタジー小説シリーズが原作のテレビアニメ「火狩りの王」で榊原良子さんがナレーションを務めることが分かった。第2弾キャストも発表され、國立幸さん、小林千晃さん、小市眞琴さん、三宅健太さん、名塚佳織さん、宮野真守さん、三木眞一郎さん、大原さやかさん、嶋村侑さん、石田彰さんらが出演することが分かった。

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 國立さんが蜘蛛(くも)の子供・クン役、小林さんが回収車の乗員・照三(しょうぞう)役、小市さんが厄払いの花嫁・火穂(かほ)役、三宅さんが燠火家の当主で偽肉工場の経営者・油百七(ゆおしち)役、名塚さんが油百七の妻・火華(ひばな)役、宮野さんが燠火家に仕える若い医師・焚三(たきみ)役、三木さんが煌四と緋名子の父親・灰十(はいじゅう)役、大原さんが木々人・ヤナギ役、嶋村さんが木々人・キリ役、石田さんが神族・ひばり役として出演する。

 原優子さん、宮本侑芽さん、真木駿一さん、上田燿司さん、綿貫竜之介さんが出演することも発表された。

 「火狩りの王」は、“火”をテーマにしたファンタジー。人類最終戦争後の世界を舞台に、子供たちが多くの困難に直面しながらも懸命に生きる姿を描く。アニメは「SAMURAI DEEPER KYO」「今日からマ王!」などの西村純二さんが監督を務め、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「機動警察パトレイバー」などの押井守さんが構成、脚本を担当する。川井憲次さんが音楽を手がける。2023年1月からWOWOWで放送されるほか、配信される。

 ◇キャスト(敬称略)

 灯子:久野美咲▽煌四:石毛翔弥▽明楽:坂本真綾▽炉六:細谷佳正▽綺羅:早見沙織▽緋名子:山口愛▽クン:國立幸▽照三:小林千晃▽火穂:小市眞琴▽油百七:三宅健太▽火華:名塚佳織▽焚三:宮野真守▽灰十:三木眞一郎▽紅緒:原優子▽ほたる:宮本侑芽▽炸六:真木駿一▽炎千:上田燿司▽火十:綿貫竜之介▽ヤナギ:大原さやか▽キリ:嶋村侑▽ひばり:石田彰▽ナレーション:榊原良子

 ◇國立幸さんのコメント

 私は作品によって浮き足立ったりすることはめったにないのですが、本作はさすがに空気が違うなあと感じております。焼き物工房にいるような感覚で、静々とした空気の中に作品と向き合う誠実さ、ぬくもり、ほんの少しの泥臭さがあり、自分はそこで作品の一部になることをうれしく思っている土くれのような心持ちでおります。アフレコも重要な作業ですが工程の一つに過ぎず、巨匠たちがこの後もたくさんの仕事をなさって作品になるんだなあとドキドキしています。早く火が入らないかな。焼き上がりを楽しみにしています。

 ◇小林千晃さんのコメント

 照三役を演じさせていただきます。小林千晃です。シリアスな空気感の多い本作の中でも、照三は悲壮感をあまり出さず割り切った考え方をしているため、ある種ムードメーカー的な存在です。その分、無神経な言葉を吐くこともありますが、ぜひ成長を見守っていただけたらと思います。人間模様や心の葛藤が繊細に描かれており、老若男女問わず楽しめる内容となっていますので、何とぞよろしくお願いします!

 ◇小市眞琴さんのコメント

 原作を拝読した際、薄暗い森の中をのぞいてみたくなるような感覚に、気づいたら引き込まれ、ページをめくっていました。近未来のお話なのに、どこか昔のような、それでいて現代にも通ずる物語。繊細で唯一無二なこの作品に携わらせていただけることを、心からうれしく思います。ぜひこの不思議な感覚を皆さまにも体験していただきたいです。そして、演じさせていただく火穂さん。とても応援したくなる女の子です。全力で向き合い、命を吹き込んでいきます。

 ◇三宅健太さんのコメント

 ある日、私の父親的存在、音響監督・若林(和弘)さんから「今度の作品、よろしくな」とお声がけいただき、待つことしばし。いただいた台本を見ると、構成・脚本に私が敬愛してやまない押井守先生の名が……もう、小躍りしました。舞台は人類最終戦争終了後。そして、人体発火病原体がまん延している世界。そんな過酷な世界で二人の主人公、灯子と煌四が紡ぎ出す物語に、今回私が声を担当する油百七がどう絡んでいくのか、本当にワクワクが止まりません。ぜひ、「火狩りの王」、ご賞味くださいませ。

 ◇名塚佳織さんのコメント

 いつかこういった役にも挑戦してみたいと常々思っていたこともあり、大変光栄です。収録もとても楽しく、皆様の美しいお声に聞きほれるばかりです。私も一つ一つの言葉からこぼれ落ちるように気品と憂いと嫌みを織り交ぜていけたらと思っております。

 ◇宮野真守さんのコメント

 WOWOWオリジナルアニメ「火狩りの王」で焚三役を演じさせていただきます、宮野真守です。豪華なスタッフの方々、キャストの皆さまとともに、この作品の一員として参加できること大変うれしく思います。焚三は燠火家に仕える医師。主人公の灯子と煌四とどのように関わり、物語の一端を紡いでいくのか注目していただければと思います。ぜひとも、作品の完成をお楽しみに!

 ◇大原さやかさんのコメント

 想像をはるかに超える壮大な世界観と厳しい運命をめぐりめぐるこの物語の一員として参加できること、とても光栄に思っています。ビジュアル含め、いままで演じたことのないタイプのキャラクターですが、木々人のなかでもとりわけ冷静に、でもどこか温かみをほのかに残しつつしっかり「伝える」ことを意識しました。どうかみんなが幸せになれますように。

 ◇嶋村侑さんのコメント

 この作品に参加できてとても光栄に思います。収録では、キリの賢さともどかしさ悔しさのようなものを感じました。この懐かしいような少し怖いような不思議な世界で、彼らがどんなふうに生きているのか、じっと見つめてみたい気持ちになりました。どうぞ、よろしくお願いします。

 ◇石田彰さんのコメント

 火を制御することで文化・文明を発展させてきた人類が、テクノロジーの大半を失い、かつ火を遠ざけなければならなくなった世界でもがく姿を描く物語というのは、なかなか示唆に富んでいますね。そんな作品の中でひばりという役をいただき、灯子たちの前に立ちはだかることになりました。彼の立ち位置は最近よく聞かれるようになった言葉で言えば油百七なんかとはまた違った意味での「上級国民」でしょうか。こう書くとイメージが悪すぎますか? どうなるかご期待ください。

 ◇榊原良子さんのコメント

 語りとして「火狩りの王」に参加させていただいています。日向理恵子氏が描いた世界を、そこに存在する人物としてではなく、その外側に立ち、捉えていると、身につまされ、時に、先に生まれた者が持つ責任の重さを痛いほど感じさせられます。「火狩りの王」はファンタジーとされていますが、私にとっては、老若男女問わず見ていただき、そこから得たものを現実の世界の糧にしてもらいたいと切に思う、静かでありながら、強烈なメッセージを放つ素晴らしい作品に思えてなりません。その作品に少しでも関われたことを光栄に思っています。

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