3時のヒロインかなで:30歳迎え「女性としての活動が活発に」 草川拓弥は「“いい男”になりたい」 「デブとラブと過ちと!」でW主演

3時のヒロイン」のかなでさん(右)と「超特急」の草川拓弥さん
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3時のヒロイン」のかなでさん(右)と「超特急」の草川拓弥さん

 容姿にコンプレックスを抱えていたヒロインと、イケメン副社長の恋愛模様をコミカルに描く連続ドラマ「デブとラブと過ちと!」(TOKYO MX、月曜午後10時)。今作がドラマ初主演となるお笑いトリオ「3時のヒロイン」のかなでさんと、ダブル主演を務めるダンス&ボーカルグループ「超特急」の草川拓弥さんに話を聞いた。

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 電子書籍サイト「コミックシーモア」で累計6000万ダウンロードを突破した、ままかりさんの同名マンガが原作。容姿にコンプレックスを抱える主人公が大事故で記憶喪失になり、人格が「超ポジティブ」になったことで変化する日常を描く。ヒロインの幸田夢子をかなでさん、夢子が勤務する会社の副社長・結城圭介を草川さんが演じる。

 --今作がドラマ初主演となりますが、改めて心境を聞かせてください。

 かなでさん:夢みたいです。昔からお芝居は好きでしたが、ドラマの主演なんて夢のまた夢だと思っていたので、まさかそれがかなうなんて。本当にうれしいです。相方(の福田麻貴さん)からは「座長」って呼ばれています(笑い)。

 --これまでも映画やドラマに出演されていますが、主演というのはまた違った思い、感覚でしょうか。

 かなでさん:全然違いますね。ドラマや映画に出演させていただいたことはありますが、出オチみたいな役が多かったので。せりふ量もあって、主演なんだなって実感しながら台本を読みました。

 --草川さんはドラマ「みなと商事コインランドリー」に続き2クール連続で主演を務め、主演として“先輩”となりますが、何かアドバイスは?

草川:先輩と言えるほどではないですし、ダブル主演とはいえ、座長はかなでさんだと思っています。かなでさんは初主演なので、もしも何かがあれば少しでもサポートができればなと思って撮影に臨みました。

 ◇「かなでさんはすごく気づかいされる方」

 --役どころについて第一印象も含めて教えてください。

 かなでさん:夢子はもともとネガティブなのですが、事故をきっかけに記憶喪失になってめちゃくちゃポジティブになります。「みんなの太陽」と夢子自身も言っていて、本当に太陽見たいな存在です。

草川さん:結城の弱い部分には共感できるところもあります。心を開いた人、それが夢子になるのですが、夢子に対してはこれでもかっていうぐらいストレートに伝えていく姿は好感が持てるし、ちょっとキザな感じが愛くるしいなと思いつつ演じました。

 --かなでさんから見て草川さんと結城の似ているところ、草川さんから見てかなでさんと夢子が似ていると感じる部分はありますか。

草川さん:夢子は本当にそのまま、かなでさん。本番はもちろんカットがかかった後も、かなでさんはすごく気づかいされる方で、現場の雰囲気やタイトなスケジュールの中でも常に明るく夢子でいてくださって、すべてがそのままというのは感じましたね。

 かなでさん:ありがとうございます(笑い)。草川さんは共演するまでの印象は、可愛らしい方で、弟感というか年下男子なイメージがありました。

草川さん:僕と話したときは「チャラそう」って言っていた(笑い)。自分を守るためにオブラートに包みましたね(笑い)?

 かなでさん:いやいや(笑い)。(草川さん演じる)結城副社長がいろいろ問題を抱えているときの目や表情が本人に見えて、共演前の印象とはガラッと変わりました。

 --特に印象に残っている撮影エピソードがあれば教えてください。

 かなでさん:ハグするシーンがあるのですが、角度を変えるなどして何回も撮っていただけるんです。離れたくなさすぎて「OKです」と言われたのに、「イヤです。離れたくない」って離れなかったことはありました(笑い)。その時の草川さんが「え、え〜!」と困りながら笑ってくれて、私的に100点の反応をしてくれました。ありがとうございます。

草川さん:びっくりしました(笑い)。僕は段取りやテストの段階で、僕と2人のシーンだとかなでさんが「滑舌は大丈夫だった?」とか聞いてくれるのが、何というかうれしいなと思ったし、可愛らしいなって感じました。

 ◇30代の目標は

 --かなでさんは今年30歳になられましたが、20代を振り返ってみていかがでしょうか。

 かなでさん:あっという間に終わってしまいました。30歳になる前に30代の人に、「30歳めっちゃ楽しいよ」と言われ、そんな変わるのかなと思っていたけど、30歳になって、目を二重に整形したり、マッチングアプリを始めてみたり、女性としての活動を活発にするようになり、こういうことかなって。あせりとはまた違うのですが、もうちょっと活動しなきゃと思ったことが20代の時とは違いますね。

 --30代、こうなっていきたいという目標は?

 かなでさん:勢いでごまかして笑いを取ろうとするのはなくしていきたいです。困ったら勢いに任せたり大きな声を出したりしていたので(笑い)。キャラじゃないかもしれませんが、頭を使った笑いにも挑戦したいです。

 --新たなお笑いのスタイルが見られそうですね。草川さんは11月24日に28歳になりますが、20代のうちにやっておきたいことは何かありますか。

草川さん:そこまで車好きというほどではないのですが、運転するのが好きなので、車を買いたいです。

 かなでさん:乗る、乗る!

草川さん:ぜひ一番目に助手席に乗ってください。20代のうちの目標が決まりました(笑い)。

 --現時点で30代にはどのようなイメージを持っていますか。

 草川さん:今の年齢は難しいなと思うところがあって。自分で言うのも何ですが30歳になった方がもうちょっと脂が乗って“いい役者”になれそうというか、なっていたい。童顔で若く見られやすいのも意外とネックに感じていて、もちろん作品としてはいけますが、そろそろ学生服を着るのも……(笑い)。そういう現場はリアル高校生ぐらいの子が多くて、その中で自分だけ30歳近いとかはやりづらい。(30歳に向けて)“いい男”になりたいですね。

 --最後に見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。

 草川さん:ラブコメ要素はもちろん、心情にフォーカスしたシーンがあり葛藤や悩みを経て前向きになっていく物語が、各キャラクターにある。そこは視聴者の方も共感しやすい部分だろうし、お菓子の製造会社が舞台なので、日ごろストレスとか悩みを抱えている方がいれば、そういう部分で元気をもらえるのではと思います。結城は話が進むにつれてタイトルにもある「過ち」という部分が明かされていく中、夢子と出会いどうなっていくのかの流れが奇麗に描かれていて、気持ちの波も伝わりやすいはず。展開に注目しながら楽しんでほしいです。

 かなでさん:ポジティブな夢子も見てほしいですし、ネガティブな夢子に共感する人もたくさんいると思います。記憶喪失になってポジティブになるというきっかけはあるものの、もともとの夢子が人とのふれ合いを通じて成長していくさまも見てほしいです。

 ドラマは、TOKYO MXで毎週月曜午後10時に放送中。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

 ※衣裳:神波憲人 衣裳アシスタント:岩切よしの ヘアメーク:オオクボエミコ、森美登里

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