MD松尾の月間ヒットランキング:2022年11月はポケモンがワンツースリーフィニッシュ PS5本体も

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが毎月のTSUTAYAでのソフト販売ランキングを基に市場の動向を振り返る。

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 2022年の11月を振り返ると「とてもよかった」の一言に尽きます。全体では去年の約1.5倍という好調ぶりで、内訳でいえば、ハード部門が倍以上、ソフト部門も前年を上回る売れ行きでした。絶好調だったハードは、「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」(NS、ポケモン)のおかげでスイッチが売れたいうのも大きかったですが、去年と比べてPS5の入荷数が多かったのもポイントでした。

 ソフトのランキングは「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」が、「バイオレット」「スカーレット」、そして「ダブルパック」のワンツースリーフィニッシュを飾りました。売れ行きでいえばナンバリングの前作「ソード・シールド」(NS、ポケモン)を超え、昨年発売されたリメーク版の「ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」(同)を大きく上回りました。

 従来ですとシリーズの熱心なファンは2バージョンとも購入するケースが多かったのですが、本作は1本だけというユーザーが多いようで、購買層のライト化が進んでいる印象。また、ライト層を新たに開拓したオープンワールドタイプの「ポケモン レジェンズ アルセウス」(NS、ポケモン)のユーザーも多い印象で、アルセウスによって広がったユーザー層が、シリーズに新たに入ってきているとみています。

 「スプラトゥーン3」(NS、任天堂)も引き続き好調。キッズ層へも浸透しているようで、ポケモンの影響もそこまでなかったようです。新作では「HARVESTELLA(ハーヴェステラ)」(NS、スクウェア・エニックス)、「ソニックフロンティア」(NS・PS4、セガ)も好調。ソニックの好調は公開された映画の影響もあるとみています。

 PS5本体が徐々に流通してきていることもあってか、PS5版が目立つようなタイトルもでてきています。発売週だけだとPS5の方が売れてるタイトルもあるほどで、いい傾向だといえるでしょう。年末商戦と言うことでPS5本体のさらなる普及にも期待が持てそうです。

 今月は年末商戦真っただ中ということで「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」「スプラトゥーン3」の上位独占は間違いないところ。新作では「ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤」(NS、スクウェア・エニックス)、「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」(NS、PS5、PS4、スクウェア・エニックス)、「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」(NS、任天堂)あたりに注目しています。

 ◇2022年11月のゲームソフトランキング(TSUTAYA調べ・限定版含む)

 1位 ポケットモンスター バイオレット(NS)
 2位 ポケットモンスター スカーレット(NS)
 3位 ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ダブルパック(NS)
 4位 スプラトゥーン3(NS)
 5位 HARVESTELLA(ハーヴェステラ) (NS)
 6位 タクティクスオウガ リボーン(NS)
 7位 ソニックフロンティア(NS)
 8位 ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン(NS)
 9位 ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク(PS4)
 10位 Minecraft(NS)
 11位 ドラえもん のび太の牧場物語 大自然の王国とみんなの家(NS)
 12位 Call of Duty:Modern Warfare2(PS4)
 13位 タクティクスオウガ リボーン(PS4)
 14位 ベヨネッタ3(NS)
 15位 ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク(PS5)
 16位 ペルソナ5 ザ・ロイヤル(NS)
 17位 ソニックフロンティア(PS4)
 18位 マリオカート8 デラックス(NS)
 19位 FIFA23 Legacy Edition(NS)
 20位 Nintendo Switch Sports(NS)

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