アートユニット「明和電機」が2009年に発売した音符型の電子楽器・オタマトーンから生まれたアニメ「オタマトゥーン」の映像が初公開された。音だけで構成されるアニメで、キャラクターの内部に仕込まれたモーターなどをコンピューター制御し、音やストーリーにあわせて撮影する“オタマトロ二クス”と呼ばれる手法でリアルタイムで映像を生み出す。
ウナギノボリ
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公開された映像は、オタマトーンと“音もだち”のセッションの様子が描かれている。情熱的なリズムを奏でるノックマンも登場し、オタマトーンと一緒に、ゆるやかな表情と愛らしい動きで、軽快な音楽を奏でる。
オタマトーンは、シッポスイッチを押すだけで簡単に音が出て、口をパクパクさせれば音にビブラートがかかる。オクターブ変更も可能。2010年に、日本おもちゃ大賞のハイターゲット・トイ部門の大賞に選ばれたことも話題になった。
明和電機の土佐信道さんは「明和電機では、さまざまなナンセンス楽器を作っていますが、作ってみたら想像してたのとは違うおかしな音の時があります。一般的にはそれは『失敗』なんですが、僕はなんとか生かせないかな?と考え、そこからライブの曲を作ったりします。こういう考え方になったのは、元々打楽器をやっていたからかな?と思いますね。打楽器は、たたけばなんでも楽器になります。ピアノやトランペットと違って、“これ”という楽器が決まっていない。そこらへんのモノでも楽器になるんですが、どんなモノも“面白い音”が出るポイントがある。そこを音楽の中で生かすのが打楽器の面白さ。アニメの主役のオタマトーンの部屋には、毎回いろいろな“面白い音”のキャラクターがやってきます。中には雑音や騒音もある。でもそれをオタマトーンが聞いて『どうやったら面白くなるかな』と曲をイメージし、一緒に合奏をしてハーモニーを作る。明和電機の舞台でやってることと、まあ、変わらないですね」と話している。
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