俳優の木村拓哉さんが織田信長役で主演を務める映画「レジェンド&バタフライ」(大友啓史監督、2023年1月27日公開)。これまでも多くの作品に登場した信長を、木村さんはどのような人物だと解釈したのか。今回で3回目の共演で、妻・濃姫を演じる綾瀬はるかさんの魅力についても迫った。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
東映創立70周年記念映画として製作された今作は、“最悪の出会い”から始まった信長と濃姫が次第に心を通わせ、共に天下統一へと突き進む夫婦の愛の物語。連続ドラマ「リーガルハイ」「コンフィデンスマンJP」などで知られる脚本家の古沢良太さんと、映画「るろうに剣心」シリーズでアクションエンターテインメントの金字塔を打ち立てた大友啓史監督がタッグを組み、二人の生涯を新たな視点で描く。
木村さんは、1998年に放送されたTBS系のスペシャルドラマ「織田信長 天下を取ったバカ」でも信長を演じた。「いま思い返すと、天下は取ってないですよね」と笑いつつ「その間違いも許されるほどの偉人なのかなと。なぜここまで魅力的なのかは、まだ分からない。でも、掘れば掘るほど面白いし、すてきな人物。描こうと思えば、いろんな描き方ができる人です」と分析する。
その上で「どうしても人間は高い点数を取りたいとか、他人からの評価を気にすると思うんですけど、そういったことを気にしない人なのかなと思います。例えば、良い高校に入るために一生懸命勉強している人の隣に信長がいたら『それはなんのためじゃ? その高校に行ってなんのためになる?』と聞いてくれる人だと思います。ある意味パンクな人物かなと思います」と、信長の型破りな部分をそう解釈する。
綾瀬さんとの共演は、連続ドラマ「MR.BRAIN(ミスターブレイン)」(2009年)、「南極大陸」(2011年)以来3回目となるが、夫婦役での共演は初めてだ。約11年ぶりの共演は「自然体で現場にいたし、スタッフからもすごく愛されていた」という。
綾瀬さんの持つ「愛される力」について「(演技、仕事が)できるからなんです」と断言する。「みんなを(演技で)納得させることができる。しかも、今回の作品を撮影している間、彼女は別の作品と掛け持ちしていました。その中で、出演者や監督、スタッフから話を聞いて濃姫のキャラクターを肉付けしていって。他人を拒むようなことも一切しない」と断言。素直で明るい人柄が、綾瀬さんの最大の魅力だと認める。
続けて「パフォーマンスがものすごいのもそうですが(綾瀬さんが)現場にいないときの喪失感もハンパないんですよ。“華がある”という言葉ではすまない、綾瀬さんがいるだけで何か力があるのかなと感じます」と語り、存在感の大きさを語った。
信長が登場する作品の中で、さまざまな解釈で表現されてきたのが「本能寺の変」のシーンだ。今作で描かれる本能寺の変は「挑戦的なものだったと思う」と、木村さんは振り返る。
「見てくださったお客様が『こっちなの?』と驚くようなシーンだと思います。我々俳優部も見たことがなかったので、ワクワクしました」と胸を張る。
ただ、撮影は確認、確認の連続だったという。
「美濃から尾張に濃姫がやってくる撮影が終わった後、全体のスケジュールの中の中盤くらいで(本能寺の変)を撮ったんです。監督も頭を駆使したと思いますし、僕らも『これでいいんだよな? 間違ってないよな?』とすべての部署が確認し合って、信じ合うことができたと思います。順撮りしたかのようにつながっていると思うので、後は見てくださった方たちに楽しんでもらえたら」と期待する。
今回は信長と濃姫の知られざる絆を描く物語とうたわれている通り、2人の壮大なラブストーリーとなっている。木村さんが「伝えられるときに気持ちを伝えることの大切さを感じてほしい」と言う通り、人と人とのつながりを感じられる1本となっているに違いない。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」に登場する機関車の玩具「超合金 THE TRAIN(仮)」が、11月15~17日に東京・秋葉原で開催されるイベント「TAMASH…
今年8月に最終回を迎えた特撮ドラマ「仮面ライダーガッチャード」の続編となる、Vシネクスト「仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS」に、仮面ライダーヴァルバラド/黒鋼スパ…
11月11日に発表された8~11日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、諫山創さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「進撃の巨人」の最終章となる「The Final …