ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんのマンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作テレビアニメ「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」が、フジテレビ系ほかで4月から放送されている。同作で活躍する鬼殺隊の最強の剣士である柱の一人、霞(かすみ)柱の時透無一郎(ときとう・むいちろう)を演じるのが、人気声優の河西健吾さん。河西さんに柱を演じることへの思い、「刀鍛冶の里編」の魅力を聞いた。
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「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために旅立つ……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。新作アニメ「刀鍛冶の里編」は、前作「遊郭編」から続くストーリーで、鋼鐵塚蛍(はがねづか・ほたる)ら刀鍛冶が住む刀鍛冶の里での物語が描かれる。
河西さんが演じる時透無一郎は、2019年4~9月に放送された「竈門炭治郎 立志編」の「柱合会議」で初登場した。その後、「無限列車編」の劇場公開、「無限列車編」「遊郭編」のテレビ放送を経て、時透無一郎が本格的に登場する「刀鍛冶の里編」の制作が発表された。「刀鍛冶の里編」の制作が決まった際の心境を聞いた。
「一役者としては、キャスティングしていただいてうれしい半面、どの作品にも言えることですが、自分が演じたものを判断をしていただくのは視聴者の方々なので。いざそれが世の中に出た時にどう受け止めてもらえるのかなと思っていました」
「竈門炭治郎 立志編」の「柱合会議」はファンの間でも大きな話題を呼んだ。そうそうたる声優陣が9人の柱を演じ、それぞれの強烈な個性を表現した。「刀鍛冶の里編」の放送を前に河西さんの思いは、柱を演じる覚悟へ変わってきたという。
「これまで柱たちが紡いできたバトンみたいなものを、今度は僕や、恋柱の甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)役の花澤(香菜)さんと一緒につなげることができるように、バトンを持ち続けていけたらいいなと思います」
時透無一郎は、可愛らしさが際立つ恋柱の甘露寺蜜璃とは対照的にクールな印象のキャラクターだ。河西さんは無一郎の魅力を「自分の確固たる意志がある」と表現する。
「時透無一郎は、すごく合理的というか、自分の思っていることに対しても真っすぐに突き進んでいく、一つ芯の通った役どころだと僕は捉えています。人は何か一つの目標に向かうにあたっていろいろな紆余(うよ)曲折があって、そこで得たものをもってゴールに向かうと思うのですが、無一郎くんの場合は、自分の確固たる意志があるので、自分が“余分”だと思うものをそぎ落として、結果だけを求めてしまう節があるというか。それは、周りからするとちょっと冷たく見えてしまう部分でもあるのかなと思いますし、芯の通った人間に見えるところでもあるかもしれない。二面性はあるのかもしれないですが、個人的にはそういうところが魅力的なのかなと思います」
河西さんは、そんな無一郎と炭治郎が「似ている」とも感じているという。
「炭治郎は、禰豆子をちゃんと元の人間に戻すために鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)を倒すという確固たる目的を持って鬼殺隊に入ったので、そこに向かうために彼はいろいろな体験をしているんじゃないかなと僕は思うんですけど、それって多分必要なことで。無一郎と炭治郎は、どちらも向かう先は同じだからこそ、何か通ずるものがあるのかなと思います」
「刀鍛冶の里編」では、炭治郎や無一郎、甘露寺たちが強大な鬼に立ち向かう。最後に「刀鍛冶の里編」の見どころを聞いた。
「これまでのシリーズでは鬼と鬼殺隊士が戦うという構図が描かれてきましたが、『刀鍛冶の里編』ではその構図に刀鍛冶の人たちも加わります。表だって戦っているのは隊士ですが、その裏には彼らを支えている人間たちがいます。これまでも登場した隠(かくし)の方たちや、蝶屋敷の女の子たちもそうですけど、彼ら彼女らも自分たちのできることを精いっぱい頑張っている。それにさらに触れられるのも、今回のストーリーの魅力の一つだと思います」
※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となる。
※鬼舞辻無惨の「辻」は点一つのしんにょうが正しい表記となる。
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