大和田獏:妻・岡江久美子さんとの別れを初告白 入院中は「ずっと張りつめてる日々」 最期は「完全防備の服」で対面 「徹子の部屋」で

「徹子の部屋」に出演した大和田獏さん=テレビ朝日提供
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「徹子の部屋」に出演した大和田獏さん=テレビ朝日提供

 俳優の大和田獏さんが、9月4日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。2020年4月に新型コロナウイルスによる肺炎のため、63歳で亡くなった、妻で俳優の岡江久美子さんの最期をテレビで初めて語った。

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 黒柳さんが「(岡江さんに)コロナの最初の発熱があった時には、あなた地方公演中でいなかったんですって?」と尋ねると、大和田さんは「そうなんです。地方へ出て3日目か4日目にメールが来て」と返答。岡江さんから、熱が出たため病院に行ってきたこと、医師からコロナを疑った方がいいと説明されたこと、数日様子を見ても熱が続くようならPCR検査することになったことを告げられたという。

 大和田さん自身も「それを聞いたら熱が出てきたような感じ」になったそうで、公演のプロデューサーに事情を説明。すると、「中止しましょう。すぐ帰ってください」と指示を受け、翌日には自宅へ戻った。

 岡江さんは発熱して2日目だったが、大和田さんは「その前からどうも彼女は我慢してて熱があったんだと思うんですよね。あまりに調子が悪そうなんで」と振り返り、医師に相談して翌日が休診日だった病院を開けてもらったという。「お医者さんがいろいろ検査をしたら、血中酸素が低いと。先生も少し青くなって『入院した方がいいかもしれない』って」と、入院できる病院を探すことになったという。

 受け入れてくれる病院がなかなか見つからない中、ようやく見つけた大学病院では「ICUに入ります。人工呼吸をつけるので、全身麻酔になるので意識はなくなるんですけど、1週間か2週間それでやるしかない」と告げられ、急きょ入院することに。入院後は「お見舞いにも行けないし、何も持っていけないし、1日に1回夕方、先生の方から電話が来て様子を聞かせてくれるっていう日々が続いたんですよね」と振り返った。

 「その時が一番つらい時期だった」と大和田さん。「10日ぐらいたった時かな。電話が来た時に『最悪を覚悟してください』って言われて。それから何日かもってくれて、入院から18日目だったかな。朝、電話があって『先ほど亡くなりました』って」と語った。

 岡江さんの遺体には一人だけ会うことが許されたそうで、「娘も考えたんですけど、ここは僕が行くしかないと思って。完全防備の服をつけさせてもらって」と回顧。遺体は袋に入れられており、顔の部分は透明なビニールになっていて、顔を見ることができたという。

 岡江さんが亡くなるまでの10数日間について、大和田さんは「あんまり覚えてないですね。ずっと携帯を握りしめて、いつ(電話が)かかってくるか分からないんで。ずっと張りつめてる日々でしたね」と振り返った。

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