解説:実り多き時間、“2年目”の躍進を経て 17歳の正統派・當真あみに高まる期待

當真あみさん
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當真あみさん

 2022年1月期に放送された「妻、小学生になる。」(TBS系)でドラマデビューを果たした當真あみさん。“2年目”となった2023年は、男女が逆転した江戸を舞台にしたNHKの時代劇「ドラマ10『大奥』」や同局の大河ドラマ「どうする家康」、7月期の連続ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系)などといった話題作に立て続けに起用された。今期は日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系)に出演することが決まっている當真さんに、ドラマファンが寄せる期待とは? これまでの歩みとともに解説する。

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 ◇再びの日曜劇場に時代劇挑戦 「最高の教師」でもひときわ印象的な演技

 當真さんは2006年11月2日生まれ、沖縄県出身の17歳。ドラマデビューの年となった2022年4月から「カルピスウォーター」(アサヒ飲料)のCMキャラクターを務めていることでも知られ、同年7月期の日曜劇場「オールドルーキー」にゲスト出演した際には、無名だがスター性のあるフェンシング選手を演じ、画面から伝わる正統派の美少女ぶりにSNSが大いに沸いた。

 同年末に公開された劇場版アニメ「かがみの孤城」では、参加者が1000人を超えるオーディションで、主人公・こころ役に選ばれ、声優に初挑戦。その勢いのまま突入した2023年は、1月期放送の「Get Ready!」で再び日曜劇場に起用されると、「ドラマ10『大奥』」のシーズン1で時代劇にも挑戦した。

 まだ記憶に新しい「どうする家康」では、主人公・家康(松本潤さん)と瀬名(有村架純さん)の間に生まれた“素直でたおやか、母親似の長女”亀姫役で大河ドラマ初出演。天下統一に突き進む信長(岡田准一さん)の独断による亀姫の政略結婚に焦点が当てられた第21回「長篠を救え!」(2023年6月4日放送)では、家康とその家族、信長による緊迫感のやりとりが続く中、亀姫の覚悟を見事に演じ切った。

 その約1カ月後に始まった学園サスペンス「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」では、クラスで成績トップを争う優等生で、誰にも言えない悩みを抱えている東風谷葵(こちや・あおい)を熱演。生徒役を務める個性豊かな若手俳優の共演と考察で大いに盛り上がった同作において、(当時)弱冠16歳ながら、ひときわ印象的な演技を披露し、視聴者の胸にその名を刻み込んだ。

 ◇応援したくなる? 「未来の朝ドラヒロイン」に推す声も

 さらには「京都きもの友禅」の新しいイメージモデルに選ばれ、オダギリジョーさん主演・プロデュースの配信ドラマ「僕の手を売ります」にも出演と、実り多き時間を過ごした當真さん。自身のインスタグラムで2023年を「いろいろな作品に参加させてもらい、たくさん学びのある、充実した一年でした」と振り返っていたが、そんな彼女を「未来の朝ドラヒロイン」に推す声が、一部から上がっているという。

 いきなり「ヒロイン」とはいかないまでも、當真さんを今後「朝ドラでも見てみたい」と感じているドラマファンは決して少なくないはず。応援したくなってしまう小動物的な愛らしさや吸引力のある美しい涙の演技、「カルピスウォーター」のCMで見せる清涼感、「京都きもの友禅」の広告で披露した凛とした姿など、正統派ヒロインとしての資質を十分兼ね備えていることは間違いない。

 なお、當真さんは「カルピスウォーター」のCMキャラクターを永野芽郁さんから、「京都きもの友禅」のイメージモデルを浜辺美波さんからと、それぞれ朝ドラヒロイン経験者からバトンを受け継いでいて、周囲から期待が高まるのは必然だろう。

 朝ドラ出演への思いについて、昨年のインタビューで「朝ドラはすごく出てみたい作品ではあるのですが、すごく大変という印象もあるので、もっともっと自分の演技のレベルを上げて、役を任せてもらえるくらいになってから、挑戦してみたいなって思っています」と語っていた當真さん。ドラマデビュー2年目の躍進を経て、どこまで成長していくのか。まずは1月14日にスタートする「さよならマエストロ」での演技に注目だ。

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