広瀬アリス:「連続ドラマW 完全無罪」でWOWOWドラマ初主演 冤罪裁判に挑む弁護士に

「連続ドラマW 完全無罪」で主演を務める広瀬アリスさん=WOWOW提供
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「連続ドラマW 完全無罪」で主演を務める広瀬アリスさん=WOWOW提供

 俳優の広瀬アリスさんが「連続ドラマW 完全無罪」(WOWOW)で主演を務めることが明らかになった。WOWOWのドラマに初出演、初主演となる広瀬さんは、かつて自分も被害者だった事件の冤罪再審裁判を担当する弁護士という難役で、本格ミステリー作品に初挑戦する。

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 原作はドラマ化もされた「テミスの求刑」や「両刃の斧」など社会派ミステリー作品で知られる大門剛明さんの同名小説(講談社文庫)。21年前の少女誘拐殺人事件の冤罪再審裁判の担当に抜擢された弁護士・松岡千紗(広瀬さん)が、自らもその事件で監禁された被害者の1人であるという境遇を抱えながらも、自身を殺めたかもしれない容疑者と対峙(たいじ)。再審裁判を中心に真相究明への切実な探求心を持つ彼女にしかできない弁護を展開、事件の真相に迫る本格ヒューマンミステリー。「星の子」「MOTHER マザー」などで知られる大森立嗣監督が脚本・監督を担当し、実際に物語の舞台となる香川県での撮影を実施する。

 広瀬さんは「私が演じる松岡千紗は強さと弱さ両方を持っていて、心の奥底にある人間らしさが魅力だと思っています。今までにない広瀬アリスをお届けできるかと思いますので、楽しみにしていていただければと思います」とコメントしている。

 7月にWOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信される。

 ◇松岡千紗役・広瀬アリスさんのコメント

 このお話を頂いた時、今までにやったことのない役柄、作品だったので、29歳の自分がこの作品をやれることをずっと楽しみにしていました。

 監督は一連で撮っていかれるので、セリフ量はもちろん、専門用語もたくさんある中、緊張感と沢山の刺激を頂き、日々学びながら、とても充実しています。

 私が演じる松岡千紗は強さと弱さ両方を持っていて、心の奥底にある人間らしさが魅力だと思っています。今までにない広瀬アリスをお届けできるかと思いますので、楽しみにしていて頂ければと思います。

 ◇脚本・監督の大森立嗣さんのコメント

 この作品は分断を描いています。ある誘拐殺人事件の犯人は冤罪であるのか。絶対にやっていないという犯人とその弁護士、絶対にやっているという元刑事、そう願う被害者の両親。その断絶する二つの思いが相対します。そしてその先に何が見えるのか――、可能ならかすかに見える光を感じたい。

 主演の広瀬アリスさんは自らが被害者である事件の犯人を冤罪であると信じる難しい役に挑んでいます。心を揺らし、傷つきながら前を向きます。私は彼女の演じる役に温かい血を流し込みたいと思っています。

 この作品が今、世界とこの国で起きている、戦争、移民、ジェンダー、世代間、あるいは不寛容さなどのあらゆる分断に一筋の光を。そう願って今撮影に臨んでいます。完成を楽しみにしていてください。

 ◇原作・大門剛明さんのコメント

 「完全無罪」ドラマ化ありがとうございます。一報を聞いて書いた当時の記憶が蘇りました。うどんを食べたり、車で走って時間を測ったり、香川弁に苦労したり……あれからもう6年経つのかと。先日、撮影現場にお邪魔させていただきました。私が頭で考え活字で表現したものが多くの人によって現実に動き出すというのは、やはり感慨深いものがありますね。主人公・千紗は難しい役だと思いますが、広瀬アリスさんならうまく演じてくださると期待しています。WOWOWさんにはこれまでにも何度か映像作品を作っていただきました。今回もきっと面白い作品になると、一視聴者として楽しみにしております。

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