「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載中の山口つばささんのマンガ「ブルーピリオド」が眞栄田郷敦さん主演で、映画「ブルーピリオド」として実写映画化され、8月9日に公開されることが明らかになった。高橋文哉さん、板垣李光人さん、桜田ひよりさんの出演も発表された。
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「ブルーピリオド」は、「月刊アフタヌーン」で2017年から連載中。高校生・矢口八虎が美術大学を目指す姿を描く。「マンガ大賞2020」に選ばれたほか、テレビアニメ、舞台化もされて話題を集めた。
人望も厚く成績優秀だが、空気を読んで生きる日々に物足りなさを感じている主人公の矢口八虎を眞栄田さんが演じるほか、八虎が美術部に入るきっかけを作った人物で、自分の「好き」について葛藤する「ユカちゃん」こと鮎川龍二を高橋さん、八虎の最大のライバルで、驚異的な画力を持つ天才高校生の高橋世田介を板垣さん、八虎が苦難にぶち当たるたびに乗り越えるきっかけを与えてくれる存在で、美術部先輩の森まるを桜田さんが演じる。
八虎、龍二、世田介、森まるのキャラクタービジュアルも解禁。アクリル板越しに実際に絵の具を使って絵を描く様子を接写で撮影した写真を使用し、キャンバスに見立てたレイアウトにそれぞれのキャラクターカラーをデザイン、自分だけの色を見つける「挑戦の物語」という本作のテーマを表現。「情熱は、武器だ。」の力強いコピーと各キャストの真剣な眼差しが印象的なビジュアルに仕上げた。
楽しいけどなんか浅い毎日。地に足がついてないような、自分を俯瞰で見てるような。苦しい時間は遅く感じて、楽しい時間は早く感じる。八虎と共に歩んでるような感覚になれる映画だと思います。
「好きなことに人生の一番大きなウェイトを置く、これって普通のことじゃないでしょうか」という台詞の美しさ。その裏にある怖さやしんどさ、変わっていく自分や環境、それに伴う人間関係。そんなことを感じてもらいながら、今、自分の将来のことを考えてる人も、もう考えるのを辞めてしまった人も、自分の好きなことは何なのか、自分にとっての幸せは何なのか、改めて少し考えてみるきっかけになればうれしいです。そして、今もう既に戦ってる人は、この映画を見て少しでも希望を持ってもらって、これからも戦い続けてもらえればと思います。
ブルーピリオドという作品は存じ上げていましたが、作品を見た事はなく、お話をいただいて原作を読ませていただきました。作品全体にももちろんですが、鮎川龍二という人物に惹き込まれましたし、この人物を僕が演じる事が出来るのか不安を感じました。でも、同時にドキドキとワクワクが止まりませんでした。
こんなにもすてきなキャラクターでこの作品の圧倒的な魅力にもなる、ユカちゃんを任せていただける事を本当に光栄に思いました。やるからには鮎川龍二の魅力を忠実にできる限り膨らませられる様に全身全霊でこの役に挑みました。役作りでいうと、日本画の練習などもしましたが、身体的にも自分とユカちゃんに僕自身が境界線を感じない位まで追い込みました。大変なこともありましたが、本当に楽しかったです。
そんな鮎川龍二を皆さんにもぜひ見ていただけたらうれしく思います。僕がやれる事やるべき事やりたい事をユカちゃんや八虎のようにこの作品に詰め込んでおります。皆様、是非劇場へ。
今回このお話をいただき、趣味程度ではありますがインプットとしてもアウトプットの手段としてもアートをたしなむ身としてはいっそう身に入るものがありました。
また原作においても、元々アートをテーマとしたストイックな作品として存じ上げておりましたし、高橋世田介というキャラクターにも共感する部分が多かったため、とても運命を感じております。
“好き”を追い求めることは決して逃げや楽なことではないのだと、その道中には何度も傷付き幾重にも重なる壁が待っているということ。そしてその先には広い海が全ての人を待っていることを教えてくれる作品になっていると思います。夢を追う人も、その傍で支えている人も、いろいろな方に観ていただきたいです。
まずは、萩原監督とまた一緒に作品を作れる喜びと期待感を感じ、同時に八虎の人生を変えるきっかけを作った森まる先輩という、物語のキーとなる役を演じられるワクワクも感じました。
自分は今まで絵の世界に触れる機会があまりなかったので、練習期間は毎回学ぶことだらけでした。中々体験できることではなかったので、本当に貴重な経験をさせていただきました。学校の穏やかさから、張り詰めた緊張感が漂う予備校まで、見どころ満載の映画になっているので、皆さん楽しみにしていてください
(完成した映画を観て)自分が漫画として書いていた時には見えてなかった景色や役者さんが演じるキャラクターの表情、言葉を発するまでの”間”の感覚など漫画ではできなかったことがたくさん表現され、各シーンで作り物ではないリアリティを感じられた、映画「ブルーピリオド」に率直に感銘を受けました。
そしてキャストの皆さんは多くの時間をかけ絵画練習をされ、私が初めて現場でその様子を見た時には皆さんの所作が絵描きのそれになっていて、ただただ驚きました。中でも眞栄田さんにお会いした際には「同級生の矢口くん」に会ったような、気まずさすらも感じてしまうほどでした。企画の段階からこの作品をどう映画にするのか? ご自身のビジョンを明確に持ち、常に観客に向かって映画を届けようと考えていた萩原監督にお任せすることができて、本当に良かったです。人が何かを始めようとするときの熱量を皆さんにも感じてもらえたらうれしいです。
山口つばさ先生が作り上げた「ブルーピリオド」という完成された作品を実写映画化する上で最も大切にしたこと、それは原作の中心にもある問い「芸術は才能なのか?」に映画として挑むことでした。才能がないのに好きな事に挑戦するのは無駄なことなのか? 情熱が才能を凌駕する武器になり得るのか? これは八虎のように自分が進む道を模索している世代だけでなく、何かに情熱を注ぐことに夢中で挑戦する全ての世代が楽しめる映画です。ご期待ください。
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