モンスター
#4 空気の行方
11月4日(月)放送分
テレビ朝日と東映による“シン・時代劇ドラマ”「君とゆきて咲く~新選組青春録~」(水曜深夜0時15分、一部地域を除く)に新選組隊士役で出演中の杢代和人さん、羽谷勝太さんにインタビュー。乳兄弟として育った松永新之丞、南無之介を演じる2人に、撮影裏話を聞いた。
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羽谷さん:クランクインして2日目に、2人の重めなシーンの撮影があったのですが、今回初共演ということもあり、それまで“もく”(杢代さん)とはちゃんとしゃべったことがなくて……そんな状態で深いシーンを作り上げることができるのか不安があったので、撮影の前日にご飯に誘ったんです。そのとき、“もく”の人柄や考え方が見えたというか、一緒にご飯に行ったことで、それまでの不安を払拭(ふっしょく)できました。
杢代さん:一緒にご飯行ったことは大きかったです。いろいろなことをお話させていただいて、2人とも“役者脳”というか、役への向き合い方も似ているなって(笑い)。
羽谷さん:食べるよりも、ずっと話していたよね。“もく”のことを知りたいと思っていろいろ聞いたら、僕の思いを汲み取ってくれて、たくさん話してくれました。
杢代さん:一緒にお芝居をしていて、安心感があります。台本をとても読み込んでいる印象で、キャッチボールがしっかりできている感覚です。
羽谷さん:一つひとつのお芝居が繊細です。表情に大きく表現せずとも、目で気持ちを伝えることのできる方。8つ年下ですが、とても頼もしい。助けられてばっかりです。
杢代さん:相思相愛が僕らの持ち味だと思うので、南無之介と話すときは、2人の関係性がにじみ出るように言葉を掛けています。2人のシーンはとても緊張感を持って臨んでいます。
羽谷さん:南無之介はストレートに思いを伝えるのですが、ストレートなセリフって心がこもっていないと寒く見えてしまう。なんで南無之介は、こんなことを言うのだろう?とバックボーンまで考えて演じています。
杢代さん:泣くシーンではなかったのですが、すごく心にくるものがあって、涙がこぼれました。段取りと違うことが本番で起こるというのはたまにありますが、序盤でこんなことが起こるなんて、自分でも驚きました。でも今回の役は、自分でもかなり突き詰めて臨めていると思うので、新之丞として思いがあふれてしまったんだろうな、と、
羽谷さん:はじめは新之丞の顔の寄りの撮影からだったので、僕は“もく”のお芝居をモニターで見ていたのですが、めっちゃ涙が出てきて。そして僕も入って一緒に芝居をしても、ずっと離ればなれで5年ぶりぐらいに再会できた南無之介のうれしさとかがこみ上げ来て、また涙が出てきて……予期していなかったハプニングでしたが、良いシーンになったと自信をもって言えます。
杢代さん:撮影時間じゃないときは本当にふざけていたり……仲良くさせていただいてます。
羽谷さん:僕は芝居が終わった後に反省する時間があるんです。“もく”と撮るときも、最後に「どうだった?」って確認するのですが、そこで褒めてもらえるのが、今の心の安定剤になっています(笑い)!
杢代さん:3、4話で、新之丞と南無之介のストーリーを伝えられたと思うので、今後は大作(前田拳太郎さん)と丘十郎(奥智哉さん)だったり、いろいろな隊士たちとの関係性にも注目していただきたいです。新選組としての戦いも見どころです!
羽谷さん:それぞれにいろいろな関係性が出来上がってきつつ、今度は新選組としてみんなで一つのことに向き合っていくことになります。青春ストーリーをぜひ楽しんでいただきたいです!
ドラマは、手塚治虫の隠れた名作といわれるマンガ「新選組」(1963年)の実写化。架空の若き隊士の鎌切大作(前田さん)と深草丘十郎(奥さん)が、時代の波に翻弄(ほんろう)され、過酷な運命をたどる青春群像劇だ。「斬新な殺陣」「流麗な剣舞」など、これまでの時代劇にはない要素を取り入れた“シン・時代劇”と銘打っている。4月から2クール連続で放送中。
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