良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
俳優の吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)。7月28日に放送された第29回「母として」では、吉田羊さん演じる藤原詮子の最期が描かれた。同回で“退場”となった吉田さんは「政治家・藤原詮子としてはいい人生だったのかなと思いたいです」と思いを明かしている。
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第29回では、まひろ(吉高さん)の娘・賢子は数えの3歳に。子ぼんのうな宣孝(佐々木蔵之介さん)に賢子もなつき、家族で幸せなひとときを過ごしていた。任地に戻った宣孝だったが、二度と戻ってくることはなかった。
宣孝を亡くしたまひろを案ずる道長(柄本佑さん)は、越前国守の再任かなわず帰京した為時(岸谷五朗さん)に、子の指南役を依頼するが、為時は断ってしまう。
一方、土御門殿では、詮子の40歳を祝う儀式が盛大に執り行われる。しかし、詮子は倒れてしまう。その後、詮子は床に伏すと、道長に伊周(三浦翔平さん)の位を元に戻すことを頼み、この世を去った。
詮子を演じ切った吉田さんは「私は彼女の人生の暗い部分とか、孤独な部分をすくいとってしまったので、本来の詮子さんはもっと政治に意欲的で、父への反骨心をモチベーションに、もっと強い人だったのかなとかって、やらなかったことをいろいろ想像しては、もっと違う人になれたかな、なんて思うところもありますけど。でも彼女のせりふにもあるように、そのときそのときで彼女が大事にしてきたものを失いながら生きてきて、でも彼女に残されたのが藤原家という家柄で、それを守るという使命感を持って、それをモチベーションに彼女が生きられたとしたら、政治家・藤原詮子としてはいい人生だったのかなと思いたいです。
「光る君へ」は63作目の大河ドラマ。平安時代中期の貴族社会が舞台で、のちに世界最古の女性による小説といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公となる。脚本を、2006年の「功名が辻」以来、2度目の大河ドラマ執筆となる大石静さんが手掛け、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す。
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