人気アニメ「ドラえもん」の第44作となる劇場版最新作「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」（寺本幸代監督）で、主題歌を担当するあいみょんさんがイタリア・ローマを訪れ、ドラえもんと共に作品をアピールした。

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　最新作の舞台である“絵の中の世界”アートリア公国の街並みはイタリアをモデルとしており、ワールドプレミアがローマの映画館「The Space Cinema Moderno」で2月23日に行われた。ワールドプレミアの前日、あいみょんさんはドラえもんと共にローマの名所を散策。「人生初のイタリアにやってきました！　きょうは一日ドラちゃんと一緒にイタリアをぐるぐる回るので、全力で楽しみたいと思います。街行く人にドラえもんをアピールしたいです！」と意気込んだ。

　ローマ旅は、「絵世界物語」にちなみ、ボルゲーゼ美術館からスタート。館内には17世紀の美術品が多く展示されており、あいみょんさんは入るなり「おぉ～……」と思わず感動の声をもらした。実は美術館が大好きで、普段からよく訪れるといい、「ヨーロッパといえばアートの国だと思うので、本場の美術館に来られてうれしいです。実は昨日、ドラえもんを描くために、現地の画材屋さんでドラちゃんカラーの絵の具を全色購入しました。きょうは館内の絵画を見て、学ぼうと思います」と語った。

　途中、絵画が飾られた部屋全体をぐるっと見渡しながら「天井まで絵が描かれていてすごい！　馬が空を飛んでいたり……少しふしぎ感、“SF”感がありますよね」とドラえもんになぞらえレポート。さらに、館内を奥へと進むと、見覚えのある壁の部屋に到着。「アートリア城の絵画が飾られているお部屋に似てる！（絵が飾られていない壁を見て）映画にも登場する絵画泥棒の仕業……！？」と本編に重ね合わせ大興奮。「昔の絵がこうして残っていると思うとすごいです」と美術館を満喫した。

　次は、135段の大階段が特徴のスペイン広場へ。ドラえもんと合流し、記念撮影を終えると、次の名所・真実の口へ向かった。アートリア公国に伝わる世界滅亡の伝説があるように、ここでは“嘘つきが口に手を入れると抜けなくなったり、手をかまれたりする”という有名な伝説があり、連日、多くの観光客でにぎわう。「以前、用事で少し苦手な飛行機に乗らなければいけなかったとき、おなかが痛いと嘘ついたことがあります（笑）」と、カミングアウトしつつ、ドラえもんに見守られながら恐る恐る口に入れるあいみょんさん。「怖い！」と、おびえていたが、無事に手が抜けると「大丈夫でした！　セ～フ！」と安堵（あんど）の笑顔を見せた。

　「本場のティラミスを食べに行く」というドラえもんとは一旦別れ、旅の目標に掲げた“コイン投げ”を達成すべく、トレヴィの泉に向かったあいみょんさん。「思っていたより水は透き通っていてきれいですね。泉に落ちたコインが透けて見えます。はやく投げたい！」とコメント。コイン投げには“肩越しに右手でコインを投げ入れると願いがかなう”というジンクスがあり、投げるコインの枚数でかなう願いが異なるという。それを聞いたあいみょんさんは、“大切な人とずっと一緒にいられる”と言われる2枚のコイン投げに挑戦することに。「入るかなあ……」と、ドキドキしながら投げたコインは、見事に2枚とも泉の中へ。「やったー！　これで目標達成です。コインが人に当たらないか不安でしたが、無事に投げられました」と大喜びしていた。

　さらに、円形闘技場・コロッセオを巡り、最終地点として、ローマの中心にあるサンタンジェロ城へ向かった。ドラえもんと合流し、サンタンジェロ城が正面に見える絶好の撮影ポイントで記念撮影を行った。まだまだローマを満喫したいあいみょんさんは、最後にローマ最古の神殿・パンテオンへ。「ローマ最古なのに、きれいに残っていてすごいですね。かっこいい」と感激していた。

　あいみょんさんはローマ旅を終え、「暖色系の家が並ぶ街の風景はまさにアートリア公国！　次回は隅々までしっかり映画が見たいと思いました」「このような機会はなかなかないので、ドラえもんと一緒に来られるなんて驚きですし、自分へのご褒美になりました。グラッチェ（ありがとう）！！　イタリアで改めてドラえもんの偉大さを知ることができましたし、映画ではイタリアの風景や空気感、そしてドラえもんとのび太の大冒険に注目してほしいです。そして、主題歌と挿入歌もよろしくお願いします」とメッセージを送った。

　最新作は、「映画ドラえもん」シリーズの45周年記念作。舞台は“絵の中の世界”で、絵の中で出会った仲間たちと共に、ドラえもんとのび太たちが幻の宝石を巡り強大な敵に立ち向かう。テレビアニメ「ドラえもん」の演出を担当し、2007年に「映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 ～7人の魔法使い～」でシリーズ初となる女性監督に就任した寺本さんが監督し、テレビアニメ「ドラえもん」の脚本を数多く手掛ける伊藤公志さんが「映画ドラえもん」シリーズ初参加で脚本を担当する。3月7日に公開された。