良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
今田美桜さんが主演を務める連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)で、主人公・のぶ(今田さん)の幼なじみで後に夫となる柳井嵩を演じている北村匠海さん。朝ドラ初出演となる北村さんが、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさんがモデルとなる嵩役への思いを語った。
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「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919~2013年)と暢さん(1918~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。脚本は、「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)シリーズなどで知られる中園ミホさんが手掛ける。
北村さんは、これまでに映画「東京リベンジャーズ」シリーズで主演を務めるなど、数多くの作品に出演してきたが、朝ドラは「あんぱん」が初めて。オファーを受けたときのことを振り返り、「最近は血だらけになるような役が多かったので、皆さんの朝を彩るような作品のオファーをいただけるなんてびっくりしました。朝の顔になれたらいいんですけどね」と吐露する。
「朝ドラや大河ドラマは役者人生の指標になるようなものだと考えていたタイミングでのオファーでした。音楽活動も並行してやっているので、長期間の撮影は大丈夫かなと思ったりもしたのですが、自分の人生の一つのチャレンジだと思い、オファーをお受けしました。やなせさんを演じることにやりがいも感じますし、今だからこそ伝えなきゃいけないメッセージが非常に多くあると思っています。『あんぱん』という温かさを常に持っているドラマだからこそ、普遍的に伝わるメッセージも必ずあると思っているので、そのきっかけを僕に任せていただいたならば、精いっぱいやらせてもらいたいなという気持ちでした」
劇中では、嵩が絵を描くシーンがたびたび登場する。完成した絵はプロが描いたものだが、描いているシーンは北村さんが吹き替えなしで演じるという。
「僕は小学生のときから絵画教室に通っていて、選択授業も美術で。デッサンはうまくないですが、メソッドは分かります。絵を描くことは自分にとってなじみのあることでしたし、そういう部分は嵩と通ずるものがあるかもしれません」
そんな嵩との共通点をはじめ、出演が決まってから身近でやなせさんと関わりがある人物がいたことも分かったそうで、「点と点が繋がっていくような感覚というのもありますし、運命的なものを感じています」としみじみ語る。
アンパンマンを描く練習もしたといい、「アンパンマンって誰しも描いたことがあるじゃないですか。でも、いざうまく描こうとすると全然うまく描けなくて。仕事で地方に行ったときや、『あんぱん』で高知ロケをしたときも、泊まっているホテルのメモ帳にアンパンマンを描いていました」と明かす。
「『あんぱん』のご当地ビジュアルを発表したときに、ひらがなでサインをしたのですが、あれは実際のやなせさんのサインをイメージしています。今はアンパンマンのイラストを頑張って練習していますが、やなせさんは何百何千とアンパンマンを描いてきたからこそ、よどみなく描けるんだなと感じました。僕もその域まで行きたいなという気持ちで取り組んでいます」
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