ごろごろパンダ日記:タンタンに密着した番組をNHK BSで放送 平坦ではなかった“パン生”とは

王子動物園のアイドルだったジャイアントパンダのタンタン(C)NHK
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王子動物園のアイドルだったジャイアントパンダのタンタン(C)NHK

 NHK BSで、ジャイアントパンダ・タンタンに密着した番組「ごろごろパンダ日記~タンタンと二人の飼育員 ときどき獣医師~」が9月20日午後9時から放送される。

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 阪神・淡路大震災の復興のシンボルとして、2000年に雄のコウコウと共に中国から来日した雌のタンタン。もふもふとした小さな体に短い手足。ぬいぐるみのような愛らしい姿は、被災して暗い気持ちでいる神戸の人たちを明るく照らし、笑顔をもたらした。

 一方で、タンタンの“パン生”は決して平坦なものではなかった。産んだばかりの子供を失い、パートナーのコウコウも急死。一頭だけ動物園に残されたタンタンも心臓を患い命の危機に陥った。そんなタンタンに寄り添い続けたのは、2人の飼育員と獣医師。本場中国でも経験のない、世界初の治療に向き合うタンタンの姿は、多くの人たちに勇気と感動を与えた。

 そして、昨年3月31日、2人の飼育員や獣医師たちに見守られながら、タンタンは人間で換算すると100歳近くに相当する28歳で静かに天国へと旅立った。番組では、2020年からタンタンに密着し、撮りためてきた膨大な映像をもとに、タンタンが神戸で歩んだ日々を振り返りながら、いかに多くの人たちがタンタンに支えられてきたのかを特集する。

 番組ナレーションを担当する声優の鬼頭明里さんは「こうしてまたタンタンと出会うことができて、本当にうれしかったです。改めてタンタンは、飼育員さんや獣医師さん、そして本当に多くのファンの方たちに見守られ、愛されてきたんだなということを実感しました。タンタンのすてきな笑顔に皆さんも癒やされていただけたらうれしいです」とコメントした。

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