べらぼう:妖怪が政治批判!? 庶民の楽しみを奪う幕府改革を風刺 反骨精神あふれる浮世絵とは

「べらぼうの世界 妖怪が政治批判!?反骨は時を越え」=NHK提供
1 / 2
「べらぼうの世界 妖怪が政治批判!?反骨は時を越え」=NHK提供

 NHKの教養番組「浮世絵EDO-LIFE」では、同局の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)をより深く楽しむため、物語とリンクした浮世絵が毎週登場。9月19日は、午後6時からBSプレミアム4K、同11時50分からEテレで「べらぼうの世界 妖怪が政治批判!?反骨は時を越え」を放送する。

あなたにオススメ

 今回紹介するのは、庶民の楽しみを奪う幕府改革を風刺した反骨精神あふれる作品、歌川国芳の「源頼光公館土蜘作妖怪図(みなもとのよりみつこうやかた つちぐもようかいをなすず) 」だ。

 蔦重や定信の後の時代も、質素倹約を奨励する改革と、庶民の不満は続いた。今回取り上げる「源頼光公館土蜘作妖怪図」は、定信の改革から約50年後の「天保の改革」の時代に描かれた。

 平安時代の武将・源頼光が、巨大な「土ぐも」を退治する物語。でも、将軍は寝ているし、武将たちは囲碁を打つなど悠長な様子。そこに、異形の妖怪の群れが襲いかかる。一体どういうことなのか。この絵には、民衆の心をつかむ、絵師・歌川国芳の反骨の精神が込められていて……。

 「妖怪が政治批判!?反骨は時を越え」は、2020年10月16日に初回放送された。

写真を見る全 2 枚

テレビ 最新記事