べらぼうの世界:ドラマで盛り上がる「敵討ち」 歌麿の“大掃除の絵”を読み解くと、そこには隠しテーマが!?

喜多川歌麿「煤掃き(すすはき)」寛政10(1798)年ごろ=NHK提供
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喜多川歌麿「煤掃き(すすはき)」寛政10(1798)年ごろ=NHK提供

 NHKの教養番組「浮世絵EDO-LIFE」では、同局の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)をより深く楽しむため、物語とリンクした浮世絵が毎週登場。12月5日は、午後6時からBSプレミアム4K、同11時50分からEテレで「べらぼうの世界 敵討ち!?歌麿が描く 大騒ぎの大掃除」を放送する。

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 今回紹介するのは、寛政10(1798)年ごろに描かれた喜多川歌麿「煤掃き(すすはき)」。「敵討ち」をテーマにした意外な一枚で、年末恒例の大掃除の絵。実は有名な敵討ちの物語のパロディーだ。 

 ドラマで盛り上がる「敵討ち」のストーリー。江戸時代、年末の大掃除は一家総出の恒例行事。掃除が終わると、みんなが大騒ぎして“あること”を行った。その変わった風習とは何か……。さらに絵を読み解くと、この絵の隠しテーマが見えてくる。

 歌舞伎などで有名な「敵討ち」の物語、あの「忠臣蔵」の討ち入り場面のパロディーなのだ。歌麿のシャレが利いた一枚で……。

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