べらぼうの世界:歌麿が美男子ぶり描いた“自画像”に秘めた思い 「忠臣蔵」討ち入り場面のパロディー “貴重な一枚”読み解くと?

「べらぼうの世界 歌麿の素顔〜自画像に秘めた思い」=NHK提供
1 / 2
「べらぼうの世界 歌麿の素顔〜自画像に秘めた思い」=NHK提供

 NHKの教養番組「浮世絵EDO-LIFE」では、同局の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)をより深く楽しむため、物語とリンクした浮世絵が毎週登場。11月14日は、午後6時からBSプレミアム4K、同11時50分からEテレで「べらぼうの世界 歌麿の素顔〜自画像に秘めた思い」を放送する。

あなたにオススメ

 今回取り上げるのは、寛政7〜8(1795〜96)年に描かれた喜多川歌麿「高名美人見たて忠臣蔵・十一だんめ(部分)」。吉原でどんちゃん騒ぎする絵で、大勢の遊女や芸者に囲まれ、ご機嫌の男は歌麿自身。つまり、これは歌麿の自画像となる。

 当時、浮世絵師が自画像を描くことはあまりなく、貴重な一枚。よく見ると、「歌麿が自身の美男子ぶりを描いた」という文章が。そんなことを書く歌麿って一体どういう人だったのか。実はこの絵は、歌舞伎などで有名な「忠臣蔵」の討ち入り場面のパロディー。さらに絵を読み解くと、歌麿の秘めた思いまで見えてくるかも……。

写真を見る全 2 枚

テレビ 最新記事