ちいかわ
第299話 拾魔(9)
12月5日(金)放送分
東京都内で開催中の「第38回東京国際映画祭」で10月30日、1985年に発表された押井守監督の“伝説のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)”「天使のたまご」の4Kリマスター版が上映された。押井監督、“少女”役の声優の兵藤まこさん、アニメ評論家の藤津亮太さんが登壇し、同作への思いを語った。
あなたにオススメ
朝ドラ「ばけばけ」徹底特集! 高石あかりがヒロインに
兵藤さんにとって「天使のたまご」は声優デビュー作となった。「私にとっては初めてのアニメーションの仕事でした。技術を学んでいなかったので、収録が始まったのは夜の8時で、終わったのは深夜2時でした。フィルムの時代でしたし、編集も大変だったと思います。ご迷惑をお掛けしました」と振り返った。
兵藤さんはその後、「紅い眼鏡」「トーキング・ヘッド」など押井監督の数々の作品に出演する。押井監督は「天使のたまご」のキャスティングについて「斯波さん(音響監督の斯波重治さん)の推薦で、オーディションのテープを聞かせてもらい、その場で決めました。ご本人とお会いしたら、想像と全然違った。あまりにもキレイだった。びっくりしました。その後、『映画の仕事をしません?』と誘った。それからしばらく仕事が続きました。一言で言うとミューズだった。映画監督にはミューズがいるんですよ。僕にとって彼女がミューズだった」と明かした。
押井監督は「一緒に映画をやった時、『トーキング・ヘッド』だったかな? 生活感も現実味もない幻影や幽霊役ばかりで『なんでセリフが少ないの?』と言われた。彼女にやってほしかったのは、現実にいない誰か。『天使のたまご』もそう。誰かの記憶の中の誰か。少年や街がそうなように」と話すと、兵藤「少ないセリフほど難しいものはないんです。一言で全てを表現しないといけない」と苦笑していた。
「天使のたまご」は、押井監督の初めてのオリジナル作品で、天野喜孝さんが原案、アートディレクションを担当したOVA。限りなくモノトーンに近い色彩、ごくわずかのせりふ、異例の長回し、約400カットという通常のアニメ約3分の1という少ないカット数といった禁欲的なスタイルで制作された。1985年にOVAとして発売され、期間限定で劇場でも上映された。
4Kリマスター版は、同作が40周年を迎える2025年に向けて制作されることになった。押井監督による監修の基、35ミリのフィルム原版をスキャニングし、最新技術で4Kリマスター化する。11月14日からドルビーシネマ限定で先行公開され、11月21日から全国で順次公開される。
「聲の形(こえのかたち)」で知られる大今良時さんのマンガが原作のテレビアニメ「不滅のあなたへ」のシーズン3「不滅のあなたへ Season3」の第10話「ひとのふり」が、NHK総合…
アニメ「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」に登場するユニコーンガンダムのフィギュア「GUNDAM UNIVERSE RX-0 UNICORN GUNDAM RENEWAL」(バ…
「サイレントメビウス」「快傑蒸気探偵団」などで知られるマンガ家の麻宮騎亜さんが、新作「サイレントメビウスX(クロス)アベンジャーズ」を発表した。「サイレントメビウス」と「アベンジ…
吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作劇場版「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」の本編映像で構成されるキャラクターCM第6…
集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載中の遠藤達哉さんのマンガが原作のテレビアニメ「SPY×FAMILY」の第47話「オースティンの苦悩/フツーの飲み会」が、テレ…
2025年12月06日 14:00時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。