解説:「豊臣兄弟!」で惜しまれる早期退場 白石聖が示した“のびしろ”

大河ドラマ「豊臣兄弟!」で直を演じた白石聖さん (C)NHK
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大河ドラマ「豊臣兄弟!」で直を演じた白石聖さん (C)NHK

 仲野太賀さん主演の大河ドラマ豊臣兄弟!」(NHK総合、日曜午後8時ほか)で、主人公・小一郎(仲野さん)の幼なじみ・直(なお)を演じた白石聖さん。3月1日放送の第8回「墨俣一夜城」では、直が悲劇的な最期を迎えたことも話題に。白石さん自身はそれまで、芯がしっかりとしていてたくましさもある“戦国のヒロイン”の一人として存在感を放っていただけに、視聴者にとって惜しまれる早期退場となった。そんな白石さんが初の大河ドラマで示した“のびしろ”とは……。

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 ◇“絶対的美少女”から“悪女”まで

 白石さんは1998年8月10日生まれ、神奈川県出身の27歳。2016年放送の連続ドラマ「AKBラブナイト 恋工場」(テレビ朝日系)で芸能界デビュー。徐々にCMやドラマ、映画に起用されるようになり、2018年ごろから雑誌などで「次世代ヒロインの一人」として取り上げられ始めると、桂正和さんの人気恋愛マンガを実写化した「I”s(アイズ)」(BSスカパー!)では、約700人の中からオーディションでメインヒロインの葦月伊織役に抜てきされた。

 ちなみに葦月伊織は、桂正和作品を代表する“絶対的美少女”。自身も審査員としてオーディションに参加した原作者の桂さんは、白石さんについて「ヒロイン感がすごくあった」と証言。そのほかの決め手として「笑顔」を挙げている。

 そんな白石さんは、「I”s」とほぼ同時期に放送された2019年の連続ドラマ「絶対正義」(東海テレビ・フジテレビ系)では、ドラマの序盤は主人公の“正義のモンスター”高規範子(山口紗弥加さん)の高校時代、後半からは成長した範子の娘を演じ、キャラクターの内に秘めた冷酷さや狂気を体現し、俳優としての振り幅を証明。

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 その後も活躍は続き、同年4月からは“美少女タレントの登竜門”とも言われる結婚情報誌「ゼクシィ」(リクルート)の12代目CMガールを1年間務め、バンダイスピリッツ原案、ADKエモーションズ企画で2021年に放送された“新時代の大人向け特撮ドラマ”「ガールガンレディ」(MBS)などに主演。昨年、配信されたAmazon Originalドラマ「私の夫と結婚して」での“悪女ぶり”も話題となった。

 ◇現場が驚いた適応力と成長速度

 素顔はゲーム、アニメ、マンガ好きで、元々は声優志望。性格は本人いわく「全然、女の子らしいとは思わない」サバサバ系の白石さんだが、画面に登場した際の透明感は、抗いがたい魅力がある。自身、初の大河ドラマとなった「豊臣兄弟!」の直役に間して言うと、そこにいじらしさが加わり、見る側がより感情移入してしまうヒロインへと役を昇華できていたと思う。

 プラスして今回、白石さんが示したものの一つが俳優としての“のびしろ”だ。

 直役は当初、永野芽郁さんが演じる予定だったが、昨年5月に出演を辞退したことを受け、白石さんに白羽の矢がたったのは有名な話。一方で、現場が驚いたのは白石さんの適応力と成長速度。制作統括の松川博敬チーフプロデューサーは以前「準備期間も短い中、かなり緊張されて現場に入られたと思うのですが、どんどんどんどん魅力的になっていっていて。出番としては短い期間なのですが、その中でもすごく成長していて、昔の朝ドラのヒロインが、だんだん成長していくのと同じくらいの感覚を、短い期間に見せていただいている感じがして、とても楽しいです」と語っていた。

 今年でデビュー10周年ながら、まだまだ“のびしろ”十分な白石さん。「豊臣兄弟!」では早期退場となってしまったが、ここからどんな成長曲線を描いてくのか、今後がさらに楽しみになったのは、間違いない。

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