ちるらん 新撰組鎮魂歌
江戸青春篇 第1夜
3月26日(木)放送分
3月30日にスタートする2026年度前期の連続テレビ小説(“朝ドラ”)「風、薫る」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)で、ダブル主演を務める俳優の見上愛さんと上坂樹里さん。クランクインから約半年がたち、お互いの印象や、放送を目前に控えての現在の心境などについて聞いた。
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「風、薫る」は、明治時代を舞台に、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフに描く、2人の主人公のバディードラマ。同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがては“最強のバディー”になっていく。主人公の一ノ瀬りんを見上さんが、大家直美を上坂さんが演じる。
見上さん:私が演じる一ノ瀬りんという役は、真っすぐで優しくて、それでいて少しうかつなところもある、すごく愛らしい女性。彼女の持つ強さと弱さのバランスも丁寧に演じていきたいなと思っています。
上坂さん:私が演じる大家直美は、すごく人間味にあふれていて、生きることに貪欲。自分が生きるためならプライドを捨てて何でもやってやるという強さを持ったかっこいい女性です。そんな直美を演じるにあたっては、所作や姿勢も意識していて、所作指導の先生からただ座っているだけじゃなくて、直美だったら足組んでもいいんじゃないとか、もっと雑でいいんじゃないというアドバイスをいただいて。そこでどんどん直美という役の深みが増していってるなと思います。
見上さん:初めて会ったのは、直美役が発表された会見の日。透明感がありすぎて、何にも染まっていないような印象を受けました。そんな樹里ちゃんが直美の色に染まっていくのを隣で見られるのはすごく幸せなことだろうなと思っていましたし、柔らかい雰囲気の中に、しっかり芯の強さを感じて、その強さが直美に通じる部分だと感じました。
上坂さん:緊張しすぎて、会見の日の記憶があまりないんです。私は“緊張しい”なところがあるのですが、見上さんと一緒だとリラックスできるというか、肩の力を自然と落とせる。隣にいてくれるだけでとても心強いです。 最初にお会いした時も本当に太陽みたいな方だなと思いました。
見上さん:撮影が始まった頃は同じシーンがなくて、早く直美と会いたいと思っていました。りんと直美として対峙(たいじ)した時に、「直美がいる!」という感覚になって。樹里ちゃんが会見やインタビューで「すごく緊張している」とは言いつつ、毎回素晴らしい言葉を紡いでいる姿を見て、すごく頼りがいがあるなと思っています。
上坂さん:見上さんは現場でもすごく周りのことをよく見ていて、りんに通ずるところでもあるのですが、みんなを巻き込んでいく力や優しさはもちろん、「ついていきたい!」と思わせてもらえるようなたくましさも持っています。まだ半年間撮影が続きますが、長い間、りんと直美としてご一緒させていただくことが、本当に幸せなことだなと感じています。
見上さん:私たちは掃除が苦手なところが似ているんです(笑)。食べ物の好みも似ているし、すぐにどこでも寝られるところも(笑)。
上坂さん:そうなんです。シンパシーを感じる部分が多くて。私は今日、歯ブラシを忘れてしまって。コンビニに買いに行って、戻るタイミングの時にちょうど見上さんとすれ違ったら、偶然同じ歯ブラシを買っていたんです(笑)。
見上さん:「何買った?」って聞いたら「歯ブラシ」って返ってきて。私も同じ歯ブラシを買っていたので、一緒に歯磨きをしました。普段は歯ブラシを忘れたりしないのに、忘れるのは珍しいなと、樹里ちゃんに対して思ったし、自分に対しても思いました(笑)。
見上さん:撮影が始まると、自宅にいる時間よりも現場で皆さんと一緒にいる時間の方が長くなるので、現場にいる時間をいかにみんなが心地よく過ごせるかが大事だなと思っています。スタッフさんやキャストの方々も、どうやったらみんなが気持ちよい時間を過ごせるかを考えてくださっていて、すごく心穏やかに撮影に臨んでいます。あと、私はすぐに寝られるタイプなので、休み時間に5分でも10分でも仮眠をとることで、すごく元気になっています(笑)。
上坂さん:新しい週の台本をもらう瞬間が、自分にとってモチベーションになっています。この役を演じる上でもそうですが、早く続きを知りたくて。あとは、スタッフさんの優しさを感じる場面が多々あって。前室(スタジオ前の待機スペース)に見上さんと私の席を作ってくれて、机の上に気づいたら小さいお菓子が二つ乗っていたり……。ひなまつりの時、スタジオの隅っこにおひなさまの飾りがちょこんとあったり、そういうところに「風、薫る」チームの皆様の優しさを感じられて、日々その温かさに救われています。
見上さん:自分の経験で言うと、大河ドラマの「光る君へ」に出演させていただいた時、初登場時の役の年齢が11歳だったんです。当時、私は23歳だったんですが、11歳から子供を産んで母になって……という姿を演じて、そこで一人の人生を長く演じることの難しさを体感しました。「風、薫る」の撮影では、まだ大きく年齢の変化がある部分を演じていないのですが、直美と出会ったり、子供が生まれたり、いろんなことを積み重ねて、新しい価値観が芽ばえるといった変化があると思うので、それに伴う変化をやりすぎない程度に、自然に成長をしていけるように意識しながら演じていますが、やっぱり難しくて……。今でも悩みながら撮影しています。
上坂さん:私はこんなに長い間同じ役を演じるのは初めてなので、今もなお悩み続けているところです。つい先日も、(物語の中で)少し時間がたったので、「直美はこんな感じになっているかな?」と思って演じてみたら、監督と所作の先生に「あまりにも肝が座りすぎているから、もうちょっと緊張感を戻して」と言われてしまいました(笑)。気合を入れすぎてしまって……そこのバランスは本当に難しいんだなと痛感しました。初心に戻って、台本を読み込むことの大事さを実感しました。今は改めて第1週の台本を読んでいますが、変わらない部分はずっとあると思うので、その部分を大事にしながら、今後もしっかり丁寧に役と向き合っていきたいなと思います。
見上さん:朝の15分、平日5日間を半年間放送するというのは、“朝ドラ”以外ではほとんどないことだと思うので、そんな経験をさせていただけることがすごく貴重だと感じています。朝の時間はすごく大事で、朝をどう過ごすかによって、その1日がどうなるかが変わってくると思うんです。そんな大切な時間に、この15分のドラマを見ようという選択をしてくださった皆さんの朝に「風、薫る」で彩りを添えられたらうれしいです。
上坂さん:私は最初の会見の時に、「大家直美と共に一緒に成長していけたら」と話させていただいて、その思いを今でも大切にしているので、今後も役と一緒に二人三脚で頑張っていけたらと思っています。私は学校に行く前に、“朝ドラ”を見るのが日常の一部でした。皆さんに長く愛され続けてきた作品の一員として携わることができて、本当に光栄に思います。すごくドキドキしていますが、どの世代の方にも楽しんでいただける物語になっているので、見てくださる方の背中を少しでも押したり、温かく優しい風を届けられたらうれしいです。
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