風、薫る:ついに手術を承諾した千佳子さま 中盤以降はずっと注目度70%超えで視聴者はクギヅケ状態 第40回を振り返る

連続テレビ小説「風、薫る」のメインビジュアル (C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」のメインビジュアル (C)NHK

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第40回(5月22日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者のうち画面にクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、ピークは午前8時7分の75.1%だった。一体、どんな場面だったのかというと……。

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 「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。

 ◇手術をするか? 千佳子さま

 第40回は、千佳子(仲間由紀恵さん)から本心を打ち明けられたりん(見上さん)が、どうすべきか悩み、バーンズ先生(エマ・ハワードさん)と直美(上坂さん)に相談する。思い切って千佳子の夫・元彦(谷田歩さん)を呼び出したりんは、意外な事実を知る。一方、一ノ瀬家では、シマケン(佐野晶哉さん)が、美津(水野美紀さん)と安(早坂美海さん)にうれしい報告をしに訪れていた。

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 この日の注目度は、第8週のラストに当たる第40回が乳がんを患う千佳子の問題が大きく前進する回だったためか、最初から最後まで高い状態に。70%超えは15分中、なんと10分間。69%台も2分あり、主題歌が流れるオープニングの時間帯以外はほぼ70%を超えていたと言ってもいいくらい、“安定飛行”を続けた。

 ◇「手術を受けてくれ」 ピークは夫の元彦がお願いする場面

 オープニング終了後、上昇を始めた注目度は、千佳子の思いを聞いたりんがバーンズ先生や直美に、どうすべきか相談する午前8時3分には69.8%に。2人の意見を踏まえ、りんが千佳子の夫、元彦(谷田歩さん)に「奥様のことでお話が」と声をかける午前8時4分には70.5%と、この日初めて70%台に乗せた。りんの父と元彦が知り合いだったという意外な事実が分かるのも午前8時4分台だ。

 りんが元彦と2人で話し始める午前8時5分は69.4%とわずかに下がるが、話が千佳子の思いという本題に入った午前8時6分には73.5%と上昇。注目度はそのまま午前8時7分に、この日の最高値75.1%を記録した。この日はこのままエンディングまで70%台を下回ることはなかった。

 午前8時7分は、りんの話を聞いた元彦が病室に駆け戻るあたりから。元彦は病室に入ると、「頼む、手術を受けてくれ」と頭を下げる。最初は「私はもう……」と答えていた千佳子だったが、「私のためにつらくとも苦しくとも生きてほしい」「ともに見たいのだ。毎日、毎月、毎年、美しい夕映えの空を」と元彦は語りかけ続ける。次第に目を赤くうるませていく千佳子が印象に残るいい場面だった。

 「しかたありませんね。わかりました。手術を受けます」と千佳子が手術を承諾する午前8時8分はやや下がったものの72.4%だった。

 ◇りんに手術の立ち合いを求める千佳子

 その後は、70%台を保ちながらも、注目度はやや低下していたが、午前8時11分に74.6%と急上昇する。11分台は、手術が決まった千佳子の病室をりんが訪ねる場面。「おしゃべりね」。一言言いたげな千佳子にりんは「私は、お二人が祝言を挙げられた時のお話がうらやましいとお話ししただけです」と答える。そんなりんに、自分の手術に立ち会わせてあげるという千佳子。「私の手術を見ることも勉強になるでしょう」と千佳子は言う。

 そして、最後にもう一度、注目度が上昇したのは午前8時14分で73.2%。実習を終え、看護婦見習いの7人が詰め所で話をしている場面だ。りんが千佳子の手術に「勉強のため」立ち会うという話になり、その時、りんと直美は「うそをつかれたかも」と気付く。気になったりんが、病室の千佳子のもとに駆けつけるところで、第40回は終わった。

 午前8時11分と14分はともに、りんが手術に立ち会うという話題に関係した場面。千佳子がりんの立ち合いを求めたのは本当に「勉強」のためだけなのだろうか。今でも手術というと不安になるが、外科手術が一般的ではなかった当時だと、なおさら手術となると不安でいっぱいだろう。信頼できるりんに、せめて近くにいてほしい。そんな千佳子の切実な思いだったのかもしれない。注目度からも視聴者が気になったことがうかがえる、この話題の“答え”は来週に続くことになった。(文・佐々本浩材/MANTANWEB)

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