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11月3日(日)放送分
23日に開幕するテニスの4大国際大会(グランドスラム)の一つ、全仏オープンで日本人男子では、96年の松岡修造さんの出場以来、14年ぶりに本戦出場を果たす錦織圭選手(20)。右ひじの手術後、約1年のリハビリを経て復帰し、全仏オープン本戦初出場となる錦織選手が、リハビリや今大会への思い、今後の目標を語った。(毎日新聞デジタル)
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錦織選手は、08年の全米オープンで当時世界ランキング4位のダビド・フェレール選手に勝利し、日本人の男子シングルスとして71年ぶりのベスト16に進出。しかし、09年3月から右ひじの負傷でツアーを欠場し、同年8月に右ひじを手術。約1年間のリハビリを経て、10年2月に米で行われた「デル・レイビーチ国際大会」で復帰した。グランドスラム出場は、09年の全豪オープン以来となる。
手術後について錦織選手は、「最初はリハビリばかりの生活だったので、気持ち的にもすごく戦いながら、アップダウンもありました……。ダウンの方が多かったですね」と振り返る。さらに、「正直、(リハビリを)全くやりたくない日もあったし、なんでやっているのか分からないときもありました。リハビリをやっていても、なかなか効果がみえてこないのが一番つらかったですね。メンタルの先生とも話して、どうすればいいか教えてもらいました。『テニスから離れることも大事』と言われ、ほかにも楽しみを見つけたりしました」とリハビリ期間の様子を明かした。
全仏オープンが好きだと公言している錦織選手だが、その理由は13、14歳の時に、全仏オープン期間ではないときにフランスを訪れたときにあるという。「たまたま試合があったのでパリに行ったら、友だちと一緒に(全仏の会場『スタッド・ローラン・ギャロス』の)センターコートに入ることができたんです。コートに入って寝たのを覚えていますね。何段階もある客席の中で試合ができたら、どんなに幸せなことなんだろうな~と感じたことを覚えています」と話し、「あの会場に入るとそういう思い出がよみがえってくるんです」と語った。
全仏が好きな理由に「クレー(土のコート)がもともと好き」という点も挙げた錦織選手は、同大会を「4大大会の中でも一番きつい大会だと思いますし、体力面が強くないと勝てない大会でもあるので、そこが一番大きい」という。
また、「グランドスラムでの勝利に向けて焦りはないか」と聞かれ、「焦りはそれほど感じてません」と笑いながら否定。現状を「いい意味でリラックスはしてるし、自分自身グランドスラムで勝ちたいという思いはどの大会よりもある。もちろん勝ちたいですけど、気持ちだけでは勝てないので、自分でちゃんと用意して準備して、自信をつけてから臨めば、そういうことも考えなくなると思うので、自分次第でもあると思います」と語っている。
けがとブランクを経験した錦織選手は、「今、目標にしているのはトップ100に早く戻ること。自分のペースを保って焦らず、トップ100に早く戻れるようにしたい」といい、長期的な目標を「それは前から変わってなくて、グランドスラムで優勝することが目標です。世界一になれるように、それに向けて今からちょっとずつですけど、積み上げていきたい」と意気込んだ。
錦織選手はコロンビアのサンティアゴ・ヒラルド選手(ATP55位)と対戦する。また、女子シングルスで出場するクルム伊達公子選手は、ロシアのディナラ・サフィーナ選手(WTA9位)、森田あゆみ選手は、ベルギーのキルステン・フリプケンス選手(WTA68位)との対戦が決定している。「全仏オープン」は6月6日までWOWOWで連日生中継される。
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2024年11月06日 14:00時点
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