植垣暁恵選手:「エースポジションを自覚し取り組む」 ハンドボール「ジャパンカップ」への思い

 ダイナミックなシュートやスピーディーな試合展開で、ヨーロッパやアジアを中心に世界中で人気の高いスポーツ、ハンドボール。6月4~6日に東京体育館(東京都渋谷区)で開催されるハンドボール国際大会「ジャパンカップ」は「韓国」と「ロシア」、「中国」が参加し、日本代表の世界へ向けてのステップとなる大会だ。ロンドン五輪出場に向け最大の難関となる「韓国」戦。WOWOWでは6月5日に女子日本代表の対韓国戦を生中継する。09年の女子世界選手権では予選リーグ得点ランキングで2位と好調だった植垣暁恵選手は、日本代表に新風を巻き起こせるのか。日本女子のエース、植垣選手に聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 −−全日本のチームでプレーするのと、所属する広島メイプルレッズでプレーするのとでは意識は変わりますか。

 そうなってはいけないとは思うんですけど、やはり日本代表はすごく意識の高い人たちの集まりで、その中に自分も入れるということがまずうれしいことですし、気が引き締まる気持ちがあります。

 −−エースとして期待がかかっていますが、ご自身のモチベーションはいかがですか。

 中心の選手になれることは本当にありがたいことなので、それに応えられるようにしていきたいです。全日本の代表はハンドボールをしているみんなの目標のポジションでもあると思うので、恥ずかしくないプレーをすることが一番ですね。

 −−日本代表のチームの中で自分に期待されていることはなんだと思いますか。

 黄慶泳監督からもいわれましたが、真ん中のディフェンスでみんなを引っ張っていくエースポジションに自分がいることを、しっかり自覚して取り組んでいかないといけないと思います。

 −−ハンドボールで植垣さんが果たせる役割とはなんですか。

 少しでも良い成績を上げて、少しでも多くの人に女子ハンドボールを知ってもらいたいです。もちろんその映像を見てもらえることが一番うれしいことですが、そうやってたくさんの人に楽しんでもらえるようにしたいです。本当に楽しいスポーツなので、それをまず知ってもらえるためにも少しでも良い成績をとりたいと思います。

 −−自分自身の最高のパフォーマンスとはどういうプレーだと思いますか。

 やはり真ん中のディフェンスでしっかりとみんなを声で引っ張っていって、攻撃ではシューターやエースのポジションにいるので、得点を重ねてチームに貢献することですね。

*提供:WOWOW/取材協力:日本ハンドボール協会

 <プロフィル>

 うえがき あきえ。1984年7月25日、大阪府出身。英彰小6年のとき、大浜キッズでハンドボールを始める。大浜中3年のときに中学生大会で全国制覇。宣真高では選抜大会で日本一。大阪教育大に進学し、06年アジア大会でただ一人、学生で日本代表に選ばれる。同年の世界学生選手権ベスト7。07年、広島メイプルレッズに入団。オタフクソースに勤務している。07年と09年の女子世界選手権に日本代表として出場。172センチの長身から振り下ろすミドルシュートが武器。

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