俳優の沢村一樹さん(42)が10日、国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2010」のオープニングイベントに登場。日本人監督奨励プログラム「NEO JAPANプログラム」の特別招待作品として上映される「WOWOWオリジナルドラマ“ブカツ道”より『パシュッとな!』」で初監督を務めた沢村さんは特別賞を受賞し、「映画監督をやりたい、やりたい、やりたい、と言ってたら、やらせてもらえました。言い続ければかなうんですね。しかも、初メガホンでこのような舞台に立てるのはありがたいです。光栄です」と喜びを語った。
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「パシュッとな!」は女優の鳴海璃子さん演じる恋に不器用な弓道の天才・ハル(鳴海さん)が、突然現れた妙な神様(ミッキー・カーチスさん)から、「当たれば誰でも好きになる矢」を手に入れ、親友のノリ(朝倉あきさん)を引き連れ、好きな男の子(田辺孝正さん)を狙って学校中を走り回る…という物語。
沢村さんは「僕の初映画ということで、期待した人がいると思いますが、一応R指定ははずしておきました(笑い)。僕は最初アクション映画を撮りたかったんですが、部活動というテーマの中で何ができるか、脚本家と考えて、最終的にラブストーリーなってしまったんですよ」と語り、「(監督は)楽しいですよ! みんなが僕の言った通りに動くんですよ。また、ぜひやりたいです」と話した。
沢村さんはプレゼンターを務めた11人のモデルに囲まれ、「この美女は僕のために集めてくれたの?」と笑顔でトロフィーを受け取り、「こんなに可愛い子がいっぱいいれば、いくらでも映画が作れちゃう」と終始ご機嫌だった。
オープニングイベントには、沢村さんとともに特別賞を受賞した韓国女優のク・ヘソンさん(26)も登場。クさんは韓国版「花より男子」で主役のクム・ジャンディ(牧野つくし)役を演じて人気となり、短編映画「愉快なお手伝い」で初メガホンを取った。同賞は昨年土屋アンナさんが受賞している。
同映画祭は今年で12回目で、過去最多の4000本以上が出品され、コンペティションでは31カ国の62作品が上映される。また、エントリーされた楽曲をテーマ曲に、クリエーターが自由に映像作品を制作する「ミュージックShortクリエイティブ部門」が新たに設置された。同映画祭各部門優秀賞の中から選出されるグランプリ作品は、11年の米アカデミー賞短編部門の選考対象となる。
同映画祭は6月10~13日が表参道ヒルズ「スペース オー」(東京都渋谷区)、16~20日がラフォーレ ミュージアム原宿(同)などで開かれる。(毎日新聞デジタル)
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