夏帆:落第警察犬とのラブストーリーに「難しかった」 映画「きな子」舞台あいさつ

「きな子~見習い警察犬物語」舞台あいさつに登場した夏帆さんら
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「きな子~見習い警察犬物語」舞台あいさつに登場した夏帆さんら

 実在する落第続きの見習い警察犬の奮闘を描いた映画「きな子~見習い警察犬物語」(小林義則監督)の舞台あいさつが10日、主演の夏帆さんとラブラドルレトリバーの「きな子」が登場した。夏帆さんは犬との共演に「今までの撮影とは全く違って、非常に難しかったです。結果、餌で釣るのが一番だって分かりました(笑い)。きな子と杏子のラブストーリーとも言われていて、どうやったらきな子が私のことを好きになってくれるんだろうって考えながら撮影に望んでいました」と犬との共演の苦労を明かした。

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 きな子は、警察犬試験の落第記録を更新している香川県丸亀市の見習い警察犬。映画は、警察犬訓練士を目指す18歳の杏子(夏帆さん)が、入所した訓練所で子犬のきな子と出会う。きな子は身体が弱く、「警察犬にはなれない」と所長(寺脇康文さん)に言われたが、杏子は、思わず「私がきな子を警察犬にします!」と宣言し、その日から、見習いコンビで立派な警察犬を目指す日々が始まる……という物語。「クイール」「子ぎつねヘレン」「犬と私の10の約束」に続く、「松竹動物シリーズ」第4弾。

 寺脇さんは「野性味のある土臭い男にしようと思ったので、完全ノーメークです。後で、監督から『寺脇さん汚かったです』と言われました。ひげ面も楽しんでください」とアピール。子役の大野百花ちゃんは、きな子との撮影について「犬はしゃべらないので、自分が犬の気持ちになって、何を言いたいのか考えるのが大事だと思います」と大人顔負けのしっかりとした口調で答え、共演者を驚かせていた。

 ドッグトレーナーの宮忠臣さんは「いつも映画に出演させる犬は、頭のいい、かっこいい犬を選ぶんですけど、きな子はそうではありません。きな子は、あんまり頭がよくなくて、かっこよくなくて、でも憎めない印象を与える、数多くのラブラドルから選ばれた犬です。撮影が大変だろうなと思っていたんですが、夏帆という素晴らしい助手がいたので、見習訓練士として素晴らしい作品になったと思っています」と夏帆さんを絶賛した。

 ワールドカップ開幕前日とあって、きな子は日本代表のユニホームを着て登場。夏帆さんは「この映画のテーマでもある『夢をあきらめない』っていうキーワードを忘れないでがんばってほしい」と日本代表にエールを送った。映画は、8月14日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国でロードショー。(毎日新聞デジタル)

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