「パッチギ!」(05年)や「ROOKIES 卒業」(09年)などで知られる高岡蒼甫さん(28)が主演し、AKB48の小野恵令奈さん(16)が初ヒロインを演じた映画「さんかく」が26日から全国で順次公開される。倦怠(けんたい)期のカップルが同棲(どうせい)している部屋に彼女の中学生の妹が転がりこんで来て……というほろ苦い三角関係を描いたラブコメディーだ。
ウナギノボリ
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吉田恵輔監督は「机のなかみ」(07年)、「純喫茶磯辺」(08年)に続く長編映画3作目で、監督のほかに脚本と照明も担当した。自意識過剰な30歳の“ダメ男”・百瀬(高岡さん)と29歳の恋人・佳代(田畑智子さん)は同棲中だがラブラブにはほど遠く、2人の関係は倦怠(けんたい)期を迎えていた。そんな2人のところに、夏休みを利用して佳代の妹の桃(小野さん)がやってきて、3人の共同生活が始まる。恋人の妹に胸キュンになってしまう百瀬。風呂上がりに下着を着けずにウロウロするなど自由奔放でイマドキの女子中学生の桃。彼への愛情を間違った方法で表現してしまう佳代。絡まりあった3人の恋の行方は……というストーリー。矢沢心さんやAKB48の大島優子さんも出演する。
20日の完成披露試写会で小野さんは、倍ほども年が違う姉の恋人を“小悪魔的”な行動で引きつけてしまう女子中学生を演じ、「小悪魔っぷりを出せたかなと思う。将来この子が(自分の中に)出てくるのかこないのか、こうご期待」と自分の中に大人の男性を惑わす要素があったことに気づいたようだ。惑わされる側の高岡さんは「こういう男の人はいけないと思う。バーチャルな感じでやる分にはいいと思うんですけど……」と既婚者だけに自らを戒めていた。男性も女性も共感できる、笑えるけど、ちょっぴり切ない映画に仕上がっている。26日からヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区)や池袋テアトルダイヤ(東京都豊島区)ほか全国で順次公開。(毎日新聞デジタル)
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