豊川悦司:「マジ怖そう…」吉川晃司にビビる 映画「必死剣 鳥刺し」会見

映画「必死剣 鳥刺し」の完成会見に登場した豊川悦司さん(右)と吉川晃司さん
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映画「必死剣 鳥刺し」の完成会見に登場した豊川悦司さん(右)と吉川晃司さん

 俳優の豊川悦司さん(48)が5日、主演映画「必死剣 鳥刺し」(平山秀幸監督)の完成会見に出演者らと登場し、自身が演じる三左エ門と相対する剣士・隼人正を演じる吉川晃司さん(44)との殺陣のシーンに「マジ怖そうなんで……、真剣に戦いました」と振り返った。吉川さんは「音楽でセッションやってるような感じ。グルーブが出てくるまでやらなきゃだめなんだろうなと思った」と独特の言葉で表現した。

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 「必死剣 鳥刺し」は、藤沢周平さんの剣豪小説が原作。東北の小藩・海坂藩の近習頭取・兼見三左エ門(豊川さん)が、藩政に悪影響を及ぼしていた藩主・右京太夫(村上淳さん)の愛人を刺殺する。死を覚悟していた三左エ門だったが、意外にも許され、再び藩主のそば近くに使えることになった。天心独名流の剣豪である三左エ門は、持つ必勝の技「鳥刺し」を使って、藩主と対立する直心流の達人・帯屋隼人正(吉川さん)を討てという秘命を受けることになり、隼人正との決着の日を控え、三左エ門は過酷な運命に翻弄(ほんろう)されていく……という物語。モントリオール国際映画祭での上映が決定している。

 豊川さんは同作を「時代劇ですが、現代に通じるものが詰め込まれている」と語り、どんな思いかと聞かれて「サムライブルーです」とジョークを飛ばした。「(W杯の)日本代表が活躍してサムライという言葉を日本人みんなが認識するときにこの映画を上映できるのも一つのきっかけ。日本人でよかった、日本人っていいじゃないかという部分を感じてもらえればうれしい。僕も映画を見て、日本に生まれてよかったと思った」と話した。

 吉川さんは「僕は(劇中の)ハードボイルドな側面担当。行間に織り込まれたロマンチシズムがある。せりふじゃないところで一生懸命(その)においを出したつもり」と話したが、「もうちょっと重心を低くすればよかった。やんちゃが出ないようにしたつもりが、出ちゃうんですよね」と反省していた。

 会見には池脇千鶴さん(28)、戸田菜穂さん(36)、村上淳さん(36)、関めぐみさん(24)、岸部一徳さん(63)、平山監督、主題歌を歌うalanさん(22)も登場した。映画は10日から全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)

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