香川県丸亀市に実在する日本一有名な見習い警察犬、ラブラドルレトリバーの「きな子」と見習い訓練士の実話を基にした映画「きな子~見習い警察犬物語」(小林義則監督)に主演した女優の夏帆さん。「きな子」は、これまでに警察犬試験に6回挑戦したが合格に至らず、05年の訓練会では障害物を乗り越えられず顔面着地しながらも、めげずに頑張る姿が感動を呼び、地元から人気に火が付いた。夏帆さんは、「きな子」と同じ見習いだが訓練士になる夢を追いかけて共に頑張る主人公を演じている。映画は09年秋、香川県の美しい自然の中でオールロケをした。夏帆さんはその現場にも趣味で撮影しているデジタルカメラを持ち込み、景色などを撮影してブログなどで公開している。インタビュー1回目は夏帆さんのこだわりについて聞いた。(細田尚子/毎日新聞デジタル)
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夏帆さんは中学生のころからデジタルカメラを持ち歩き、ロケ地の風景や友人などを撮影しているという。「撮影でいろんな場所に行くじゃないですか。今回も四国でしたけど、その場所を写真に収めておきたいなと思ったんです」と一眼レフカメラを手にしたきっかけについて話した。
風景を撮るのが好きで、映画「きな子」のときは撮影が休みの日に瀬戸内海に浮かぶ直島に渡り、島の至るところに設置されているオブジェや建築物などのアート作品を撮影してきた。「前から行きたかったので、1日撮影が休みの日があって、直島に行ってきました。その日は一番の目当てだった美術館が休館日で、中が見られなかったので、ちょっと悔しかったんですけど、(中に入ることができた)ホテルなどもすごくアートな雰囲気で、どこに行っても楽しかったですね」と思い出しながら楽しそうに語った。
もともとアートな空間は大好き。「作品を見るのも好きですし、美術館の静かな雰囲気が好きなんです。今回の撮影中は直島に行ったのがすごくリフレッシュになりました」という。
今年の春まで高校に通っていた。「学校を優先させてもらったので、普通の高校生活が送れました。友だちも普通に接してくれましたし、本当に高校生活を満喫できました」といい、そんな友人との楽しい日々を思い出に残しておくためにも「友だちと一緒にいる時間を残せないかなと思って、友だちの表情などもよく撮っています」と写真に収めている。
食べ物では「和菓子が好き」といい、飲み物は「ハーブティーが好きです。家にたくさんあるので、よく飲んでます。好きなフレーバーはラベンダー。すごくおいしくて癒やされますね」とシチュエーションに合わせて味を選ぶのも楽しそうだ。
「アロマ系も好きで、お風呂に入れたり、アロマオイルがたくさんあるので、気分に合わせてたいたりしている」という。
次回は、昨年9~10月に香川県でロケをした映画「きな子~見習い警察犬物語」の撮影中のエピソードや仕事に対する姿勢などを聞く。
<プロフィル>
1991年6月30日、東京都出身。CMやティーン誌のモデルとして活躍後、04年のBS-TBSの「ケータイ刑事 銭形零」シリーズや06年の映画「小さき勇者たち~ガメラ~」(田崎竜太監督)などに出演。07年の主演映画「天然コケッコー」(山下敦弘監督)での演技が高く評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞や報知映画賞新人賞をはじめ多くの新人賞を受賞した。その後、映画やドラマ、CMなど幅広く活躍中。08年には映画「東京少女」(小中和哉監督)や映画「砂時計」(佐藤信介監督)、「うた魂♪」(田中誠監督)などに立て続けに出演。そのほかに、フジテレビ系ドラマ「ホームレス中学生」(08、09年)、「オトメン(乙男)」(09年)など。10年5月に「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」(堤幸彦監督)に出演した。主演映画「きな子~見習い警察犬物語」は、8月14日に全国で公開予定。
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