10年夏のテレビアニメ新作の放送が始まった。「戦国BASARA 弐(ツー)」「黒執事2」「ストライクウィッチーズ2」など人気作の続編が多いなか、「ぬらりひょんの孫」「みつどもえ」など少年マンガを原作とする作品も人気を集めそう。「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」を手がけた黒田洋介脚本の「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」にも注目したい。
ウナギノボリ
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1本目に紹介する夏アニメは、イケメン武将たちが覇を争うアクション「戦国BASARA 弐」(MBS・TBS系)。伊達政宗や真田幸村らが敵の大軍をなぎ倒すカプコンのアクションゲームが原作で、人気声優が出演したことから、女性を中心に人気を集めた。第1シリーズは深夜帯での放送だったが、今回の「弐」から話題アニメが放送される「日5枠」に“昇格”。前作で政宗らと激闘を繰り広げた魔王・織田信長亡き後が舞台で、戦国の覇王といわれる豊臣秀吉の登場により巻き起こる新たな戦いが描かれる。
「黒執事2」(月刊Gファンタジー連載、MBS・TBS系)も2期目のアニメ化となる作品。万能・無敵だが実は悪魔という執事が活躍するアクションコメディーで、女性層の厚い支持を受ける。今作からオリジナルの新キャラクターとして、執事のクロードとマスターのアロイスが登場しており、彼らの動向からも目が離せない。
続編ものではほかに、「ストライクウィッチーズ2」(UHF系、BS日テレなど)が有力。突如出現した異形の敵を倒すため、魔力を持った「ウィッチ」(魔女)と呼ばれる少女たちが体に「ストライカー」という兵器をまとい、戦いを挑むというアクションで、美少女とメカの融合が見どころの作品だ。08年に放送された第1シリーズは、平成20年度(第12回)の「文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アニメーション部門/長編」に選出されている。
人気マンガのアニメ化「ぬらりひょんの孫」(週刊少年ジャンプ連載、読売テレビなど)は、人間と妖怪の日常を描いた怪奇ファンタジー。「地獄少女」の「スタジオディーン」が制作にあたり、音楽は「サクラ大戦」などで知られる田中公平さんが担当する。
「みつどもえ」(週刊少年チャンピオン、CBC・MBS系)は、日本一似ていない小学生の三つ子が織り成すドタバタギャグマンガが原作。同じく3姉妹の日常を描いた「みなみけ」のスタッフが手がけることで、どのような味付けがなされるのか。
生ける屍(しかばね)によって秩序が崩壊した世界でのサバイバルを描く「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」(ドラゴンエイジ連載、UHF系など)は、「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」を手がけた黒田洋介さんが脚本を担当。原作の進行具合との兼ね合いで、アニメでオリジナルの展開が描かれるのかが気になるところだ。
フジテレビ系の深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送されている「屍鬼」は、寒村を舞台に人々が次々と謎の死を遂げるホラー。小野不由美さんの小説を「封神演義」の藤崎竜さんが描いたマンガが原作で、GACKTさんがアニメで初めてレギュラー声優を務めることでも話題の作品。
このほか、第1シリーズの続編となる「セキレイ~Pure Engagement~」、恋愛アドベンチャーゲームが原作の「アマガミSS」、ライトノベル原作の「伝説の勇者の伝説」「オオカミさんと七人の仲間たち」などの放送もスタートしている。(毎日新聞デジタル)
※放送日、時間などは新聞のテレビ欄や各作品の公式サイトなどでご確認ください。
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