岡田武史監督:「みんなにいい監督は無理」W杯南ア大会を振り返る WOWOWが独占インタビュー

 スペインの優勝で幕を閉じたサッカーワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、日本代表を決勝トーナメント進出まで導いた岡田武史監督。公式戦4連敗で大会本番を迎え、進退まで取りざたされる中、選手たちをまとめ予想を上回る好成績を残した岡田監督が26日午後10時、WOWOWで放送されるノンフィクションW「岡田武史の挑戦~監督という職業~」で独占インタビューに応じた。その一部を紹介する。(毎日新聞デジタル)

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 −−W杯決勝トーナメント進出を決めたデンマーク戦について。

 デンマークが引き分けでよかったら、同じことをやっていても、我々が多分かなり苦しんだと思うんですよね。ところがデンマークは勝たなければいけない、これはやっぱり我々にとってものすごくありがたかった。みんなのメンタリティーとして「こいつらに負けるはずがない」というようなものを持って臨んでいた。1点入れられたけど、「やられる」って気はしなかった。

 −−その後の決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦は?

 デンマークとは逆で、ものすごく日本を警戒してきたんですよね。「なんでパラグアイ、こんなに来ないの?」というぐらい。要するに試合というものは、こちらだけでできるものじゃなく、相手があるものですからね。

 −−監督という職業について。

 初期の転機というのはドイツに(コーチ)留学したときです。我々はまだアマチュアだったころで、そういう時代からプロとして選手と一線を引くという、監督の強さが必要なんだなと。選手にとっていい監督とは、自分を使ってくれる監督。しかし、みんなにいい監督だと思われるのは無理です。それをあきらめられる覚悟が必要です。

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