人気アイドルグループ「AKB48」発のユニット「渡り廊下走り隊」の菊地あやかさんと仲川遥香さん、イケメン俳優集団「D−BOYS」の荒木宏文さんらが出演するサスペンス映画「×(バツ)ゲーム」(福田陽平監督)の完成披露試写会が16日、シネマメディアージュ(東京都港区)で開かれた。菊地さんは「私は17歳なんですけど、演じるのが23歳ということで(役作りに)迷いました。サバサバしている女の人が好きなので、サバサバっぽく演じました。とても怖くて見ていて痛くなるようなシーンもありますが、いじめについて勉強にもなると思うのでぜひ見てください」と呼びかけた。
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「×ゲーム」は、「リアル鬼ごっこ」の山田悠介さんのサスペンスホラー小説が原作。小学校時代、赤いブリキ箱に入ったくじを引き、書かれたことを実行するいじめ「×ゲーム」が行われてから12年、大学生になった英明(荒木さん)は、当時の担任教師が自殺したと知らされる。だが英明は、いじめられっ子だった蕪木毬子の犯行と疑い、元同級生の石松(三上真史さん)と真相を追い始めた。ある日、「見張られている」という彼女の理香子(菊地さん)の連絡を受けた英明は拉致される。クラスのアイドル的存在で初恋の相手・智絵(仲川さん)、いじめグループのリーダーだった新庄剛(千代将太さん)、新庄の仲間の吉池哲也(加藤翔さん)とともに監禁され、より残忍な「×ゲーム」を強要される……という物語。
荒木さんは「ホラー映画で大切なのは体力だと思った。気づいたら寝ていることもありました」といい、仲川さんも「気がついたら現場にいたりして、ところどころ記憶が飛んでました」と過酷な撮影を振り返った。福田監督が、撮影中に荒木さんがけがをしながらも、カットの声がかかるまでそのまま表情を変えず演技を続けた姿にスタッフが感動したエピソードを披露すると、荒木さんは「いや、けがをしないのがプロですから」と照れていた。
AKBのメンバーが映画を見てくれるか聞かれた仲川さんは「予告編を見てくれて、前売り券を買ってくれた人もいた」と答えたが、AKBにホラー好きがいるのか聞かれた菊地さんは「ホラー好きがいらっしゃるとは思いません」となぜか敬語で答え、「怖かったら目をつむるか手で隠してみてほしい」と話した。会場には菊地さん、仲川さんの熱狂的なファンもおり、2人がしゃべると「可愛い!」などと大声援が送られ、「あやりん(菊地さん)しか見えんわ!」との声に、荒木さんが「そういう方は一生懸命あやりんを探していただいて……」と苦笑いしていた。映画は9月18日から、シネマート新宿ほか全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)
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