伊藤蘭:岸部一徳と初の夫婦役「いつも夫とばかり……」 ドラマ「旅する夫婦」会見

 10月2日放送のスペシャルドラマ「旅する夫婦」(CBC・TBS系)の会見が16日、東京都内で開かれ、夫婦を演じた伊藤蘭さん(55)と岸部一徳さん(63)や、吹石一恵さん(27)らが登場した。岸部さんと夫婦役を演じるのは初めてという伊藤さんは「岸部さんは(刑事ドラマ「相棒」シリーズで)うちの夫(水谷豊さん)とばかり仕事をしていて、いいなと思っていたので、今回夫婦という形でお仕事できてうれしかった。目を合わせてお芝居するときちんと通い合うところがあって、とても幸せな時間を過ごさせていただきました」と何十年も連れ添った熟年夫婦を楽しんで演じることができたようで、岸部さんも「やっと蘭さんと仕事ができた。これから先、また一緒にできたらなと思う」と息もぴったりの様子だった。

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 「旅する夫婦」は、定年退職後の第2の人生の生きがいとして里江(伊藤さん)と民夫(岸部さん)夫婦は人前結婚式(シビルウエディング)の司式者(ミニスター)となり、結婚式から結婚式へと全国の旅暮らしを楽しんでいた。子どものいない夫婦にとって、誰かの幸せの手助けができるのが喜びだった。ある日、夫婦に三重県の奥熊野から結婚式のオファーが届いた。里江はこの地で予想もしなかった人々とつらい過去に直面する……というストーリー。

 世界遺産・熊野古道のほか、海や山に恵まれた三重県熊野市の美しい景勝地でロケをした映像も見どころ。ロケ中に熊野古道を歩いたという伊藤さんは「意外なほど険しい山道で、絶対に転ぶまいと注意して下っていたのに見事に一度転びまして、その横を(今回のドラマの)監督が笑いながら通り過ぎて行きました(笑い)」といい、吹石さんも「ホテルの近くから歩いて行けるというので、熊野古道に軽い気持ちでビーチサンダルで入ったら足が血だらけになりました」とエピソードを明かした。

 スペシャルドラマ「旅する夫婦」は、映画「異人たちとの夏」(88年)や大河ドラマ「黄金の日々」(78年)、「山河燃ゆ」(84年)、「花の乱」(94年)など数々の名作ドラマを生み出した市川森一さんが脚本を書き下ろした。市川さんは昨年10月に放送したスペシャルドラマ「花祭」も手がけている。ドラマ中に挿入される「歌語り」は、シンガー・ソングライター辛島美登里さんが書き下ろしのナンバーで、登場人物の心情をやさしく歌い上げた。ドラマは、CBCが制作し、TBS系28局ネットで10月2日午後2時~3時24分に放送予定。(毎日新聞デジタル)

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