福山雅治さん主演のNHK大河ドラマ「龍馬伝」が台湾、韓国、タイで放送されることが14日、明らかになった。同日開かれた発表会見で福山さんは 福山さんは「『龍馬伝』は決して出世物語やヒーローものではなく、どちらかというと挫折と失敗、別れと悔しさなど、青春にありがちな甘酸っぱい物語だと思うので、誰もが感情移入をでき、国境を問わず共感してもらえる、楽しんでもらえる、と期待しています」と語った。
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台湾で6チャンネルを保有している放送局「ビデオランド」の日本チャンネルと韓国のケーブル放送専門会社「COj」のチャンネルJ、タイの公共放送局「TPBS」のTVタイ・チャンネル。台湾での大河ドラマの放送は99年の「毛利元就」から始まり、同作で8作目。今までに放送した「篤姫」や「天地人」は視聴者にも大変好評だったという。また、韓国でも「巧名が辻」「義経」「風林火山」「篤姫」などを放送した実績がある。このほか中国、香港、ベトナムなどの放送局とも現在交渉中だという。
「龍馬伝」は、坂本龍馬の33年の生涯を、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎の視点から描いたドラマ。08年11月6日に福山さんの主演が発表され、09年8月にクランクイン、11日に撮影を終えている。大河ドラマ初の4部構成で現在、第4部「RYOMA THE HOPE」が放送している。10年1月3日の初回放送から10月3日の第40回までの平均視聴率は19.0%、最高視聴率は1月31日に24.4%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東)を記録している。最終回の第48回「龍の魂」は11月28日の予定。
会見には海外の記者も参加、「福山さんが演じたシーンで最も大変だったシーンは?」と質問し、福山さんは「チャレンジで言うと、龍馬伝の最初の方は、10代の設定。僕は41歳だったので、10代……難しいなと。見た目はしようがないので、気持ちだけティーンエージャーで。印象的なのは暗殺されるシーンでした。日本のみなさんがよく知る史実をどう演じるか、その時どういう感情がわき上がってくるのか、すごく印象的なシーンでした」と答えた。
鈴木圭チーフプロデューサーは、「今日が撮影の最終日。この日に海外放送をすることを紹介できることをうれしく思う。全く無名の土佐の若者が日本を変えていく、という話。福山さんを迎えて、我々は全く新しい龍馬を描いてきました」と振り返った。(毎日新聞デジタル)
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