堤真一さん主演の映画「孤高のメス」(成島出監督)が、中国で開催された「第19回金鶏百花映画祭」(12~16日)で、観客の投票で選ばれ、外国映画部門の最優秀賞にあたる「観衆最喜愛的外国故事片」を受賞した。「金鶏百花映画祭」は、中国のアカデミー賞にあたる映画祭で、「香港電影金像奨」、「台湾金馬賞」と並ぶ中国の3大映画賞の一つ。日本映画が同賞を受賞するのは、08年度の「おくりびと」(滝田洋二郎監督)以来となった。
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主人公の外科医・当麻鉄彦を演じた堤さんは「医療によって命をつないでゆくということは世界共通の命題ではないでしょうか。その命題に真摯(しんし)に向き合う医師と、それを純粋に支える人たちの姿を描いたこの映画が、中国でも大勢の方に理解され、そして共感してもらえたことを本当にうれしく思っています」とコメントを寄せている。
「孤高のメス」は、現職医師の大鐘稔彦さんが医療制度の深部を鋭く描き、累計100万部を売り上げたベストセラー小説を映画化。地方の市民病院に赴任した当麻が、次々と困難な手術を成功させて病院を変えていく。当麻を支援していた市長が市民病院に運ばれてきて、まだ認められていなかった脳死移植を決断する……という医療ヒューマンドラマ。順天堂大学医学部の現役外科医陣が完全バックアップし、本格的な手術シーンも再現した。堤さんのほか、夏川結衣さん、吉沢悠さん、中越典子さんらも出演している。同作は今年6月に公開されており、12月3日にはDVD(4935円)も発売予定。(毎日新聞デジタル)
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